09/10/14 22:06:17
精神疾患に関与の遺伝子特定 岐阜薬科大グループ
統合失調症や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの精神疾患の発症に関与する遺伝子を新たに特定したと、
岐阜薬科大(岐阜市)の原英彰教授(神経科学)らの研究グループが14日付の米科学誌に発表した。
遺伝子の機能が失われると、社会性低下や記憶障害、多動性行動など幅広い症状の発症に関与するとみられる。
原教授は「既に特定されている原因遺伝子の中でも、これほど包括的な症状に関与するものはほとんどない。
発症メカニズム解明や新薬開発につなげたい」としている。
遺伝子は「HB―EGF」。細胞の増殖・分化を促し、死亡した統合失調症患者の脳や血中では減っていることが
既に分かっていた。
原教授らは今回、前頭葉からHB―EGFを取り除いたマウスを作成。その行動を正常なマウスと比べると、
仲間同士で接触する頻度が約3割減るなどの症状が現れ、統合失調症の薬を投与すると改善したという。
作成したマウスの脳組織を調べると、神経伝達物質の分泌が減少、神経回路も正常に形成されていないことが分かった。
ソース
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