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福島県いわき市の波立海岸で15日までに新種のアザミが見つかった。
県歴史資料館歴史資料課長の山内幹夫さん(55)=福島市在住=が発見した。
国立科学博物館の鑑定の結果、新種と確定し、「ハッタチアザミ」(仮称)と命名された。
近く専門誌に発表される。山内さんは「新種の発見は初めて。とてもうれしい」と話している。
山内さんがハッタチアザミを見つけたのは昨年9月。波立海岸にツワブキを観察にいったところ、
偶然、見慣れないアザミの花を見つけた。十数株が群生していたという。
デジタルカメラで撮影し、自宅で図鑑と照らし合わせたが掲載されていなかったため、
県植物研究会の湯沢陽一会長に問い合わせた。
湯沢会長は、アザミなどの研究で日本随一といわれる国立科学博物館植物研究部の
門田裕一博士に鑑定を依頼。世界各地のアザミと比較した結果、新種と断定された。
ハッタチアザミは花が筒状に細長く下向きに咲くことや、葉に深い切れ込みがないことなどが特徴。
湯沢会長は「海辺に咲くアザミは珍しい。特殊な環境で種が分化したと思われる。
今回の発見は植物地理学的にも興味深い」と話している。
門田博士は10月3日午前11時から、いわき市文化センターで講演会を開く。
ハッタチアザミのほか、県内のアザミ属植物の分布などについて語る。
引き続き、波立海岸で観察会を実施。参加は自由。
福島民報
URLリンク(www.minpo.jp)
発見されたハッタチアザミ(仮称)
URLリンク(www.minpo.jp)