09/09/16 14:53:12
日写、太陽電池事業に参入へ
「色素増感」で低価格実現
日本写真印刷は、低価格で実用レベルの耐久性を備えた
次世代型の色素増感太陽電池を島根県産業技術センター(松江市)と共同開発し、
太陽電池事業に参入する。
2010年からサンプル出荷を始め、12年の量産開始を目指す。
色素増感太陽電池は、現在主流のシリコンを使わず、植物の光合成のように
色素を使って光エネルギーを利用する仕組み。太陽光が当たって
高エネルギー状態になった色素が放出した電子を酸化チタンを通して
電極に集めて発電する。
現在の光電変換効率はシリコン製の半分程度だが、製造コストが格段に安い
利点があり、実用化に向けて耐久性の向上が課題だった。
日写は得意のタッチパネル製造技術を生かし、熱や温度変化から電池回路を
守るために特殊な保護膜で太陽電池内部の電解液を覆った。
12センチ四方のパネルで耐久性試験を行った結果、300日の屋外設置や
急激な温度の変化、500時間の連続光照射でいずれも性能保持率95%以上を
実現したという。
低価格に加え、日写のプラスチック向け加飾技術を使えば、色彩豊かな模様を
施すことも可能で、「住宅の屋上パネルだけではなく、デザイン性を生かした
携帯電話の補助電源やアクセサリーにも用途が広がる」と期待している。
サンプル製品は、10月6日に千葉市の幕張メッセで始まる最先端電子技術の
総合展「シーテックジャパン」に出展する。
ソース:京都新聞
URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
画像:日本写真印刷が島根県産業技術センターと共同開発し、実用化を進める色素増感太陽電池
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日本写真印刷 プレスリリース(pdfです)
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