09/09/11 06:55:42
宇宙航空研究開発機構は11日午前2時1分、国際宇宙ステーション(ISS)へ
食料などの物資を運ぶ無人輸送機「HTV」を、新型ロケット「H2B」の初号機で、
鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。
HTVは約15分後、予定の軌道に投入された。順調にいけば18日にISSに到着する。
HTVは、米スペースシャトルの退役後、大型実験装置を運搬できる唯一の手段になる。
初打ち上げの成否は、世界中から注目されていた。
H2Bロケットは、全長56メートル、重さ530トンで、国産ロケットでは史上最大。
宇宙機構と三菱重工が共同で開発した。現在の主力ロケット「H2A」の
第1段エンジンを2基装備し、打ち上げ能力を増強した。
初打ち上げでは、この第1段エンジンのほか、技術的に不安のあった先端部の
保護カバー(フェアリング)も正常に作動、デビューを成功で飾った。
HTVは今後、ISSとの衝突回避や姿勢調整などの検証試験を行いながら、
1週間かけて徐々にISSに近づき、18日に結合する。
食料や船外実験装置などの搭載品がISSへ移された後、最後はISS内の
不用品を積んでISSから分離。大気圏に再突入して大部分が燃え尽きる。
HTVはISSとの結合中、宇宙飛行士が出入りするため、有人宇宙船並みの
安全性を備えており、日本の有人宇宙船開発への第一歩として期待される。
ソース:読売新聞
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画像:打ち上げられるH2B初号機
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JAXA HTV/H-IIB特設サイト
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