09/09/02 17:04:00
英国王立協会(Royal Society)は1日、人為的な地球温暖化から地球を守る
「地球工学」的な手法を紹介した報告書を発表した。
全81ページの報告書の中で、同協会は、こうした手法は実験などで立証されておらず、
さまざまな問題もあり温室効果ガスを削減する代替策にはなりえないとした上で、
いくつかの手法については「有用である可能性」を認めている。
以下に、一部の手法を紹介しよう。
-- 二酸化炭素(CO2)除去プロジェクト --
「木を植える」
植林により、光合成を通じてCO2が木々に吸収される。
長所:安全、簡単、早期かつ安価に実施可能、生物多様性に良い影響。
短所:除去されるCO2の量は限定的、土地の使用に関して対立が生じる可能性あり
(CO2を減らすために森にするのか、食糧を自給するために畑にするのかなど)
「バイオエネルギー」
エネルギー源に木や植物を使用する。例としては、バイオマスや木炭。
長所:手頃で安全。
短所:温暖化への即効性がない、土地の使用に関して対立が生じる可能性あり。
「風化作用の促進」
CO2は、数千年にもわたる炭酸塩やケイ酸塩の土壌の風化(分解)により、大気から除去される。
特定の土壌にケイ酸塩を付加することにより、こうした自然作用を加速化させる。
長所:土壌にCO2を貯蔵できる点で有望。
短所:高価、即効性がない、土壌の酸性度や植生に与える影響は不明。
「CO2除去装置」
大気中のCO2分子を取り込む技術を備えた塔を、世界各地に建設。
長所:安全、技術的に可能、CO2の除去効果は高い。
短所:おそらく極めて高価、塔が集めたCO2を貯蔵するための施設が必要。
>>2へつづく
ソース:AFPBB
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