09/08/17 23:40:53
B型肝炎などを排除するヒト抗体、1週間で作製
従来は半年以上…富山大教授ら成功
B型肝炎や季節性インフルエンザなどのウイルスを排除するヒト抗体を、
世界最速の約1週間で作り出すことに、富山大大学院の村口篤・医学薬学研究部教授らの
研究グループが成功した。
抗体の作製にはこれまで半年以上かかるとされてきたが、
抗体をつくる細胞を一度に23万個チェックできる技術を開発して大幅に短縮した。
17日の米科学誌ネイチャー・メディスン(電子版)で発表した。
抗体は、マウスの細胞などから作り出す方法が主流。
研究グループはより副作用を抑えるため、
人間の細胞から取り出すヒト抗体を迅速に作る研究を進めてきた。
ヒト抗体を作るには、1万個につき1個以下とされる特定の細胞を抽出しなければならなかったが、
研究グループは直径0・01ミリの穴を23万個開けたシリコン製チップ(1センチ四方)を開発。
ヒトの血中から取り出したさまざまな細胞を一度に各穴に入れ、
抗体を作りたいウイルスと反応させることで、簡単に特定細胞を発見できるようにした。
研究グループは、現在流行している新型インフルエンザや、エイズ、
生物兵器に使われる炭疽菌(たんそきん)などの抗体作りにも応用する方針だ。
(2009年8月17日 読売新聞)
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