09/08/23 19:51:39 TYMIb/oa
精神医学に限らず、医療の治療対象というのは
「社会生活に障害になるかどうか」
「本人に治療の意思があるかどうか」
が非常に重視される。
ペドやネクロフィリアが治療対象になるのは、
実行すると社会的に悪と看做されるためで、
実行困難である為に本人が苦しむので治療を薦める。
同性愛の場合、以前はペドフィリアなどと同様に、
社会的に悪と看做され、生活困難になっていたので
治療を薦める場合が多かった。
現在はそこら辺が緩和してきているから、
好きなだけ発散させれば特に問題は起きない状態に成りつつあるので、
治療を試みるより、むしろ同性愛者として発散させる方が得策であるのは
確かに間違いない事実ではあるんだが、
これは「患者は同性愛者である」という大前提の上での話に過ぎない。
同性愛について、生物学・医学的な解明は殆どされていない。
性同一性障害に比べ、研究そのものの量は多いが、決定的な研究は少ない。
同性愛の識別方法もハッキリしていない。
この現状を考えれば、今回の話は
「わけの分からない治療方法を使うのはよろしくない」
という、怪しい治療方法に対する社会的な主張であって、
「同性愛は治療できない」という結論は副次的なものだろう。
「現在、治療方法が見つかっていないし、その兆しも無い」というだけの話。
実際には「あなたは同性愛者ではない可能性がある」という風になるんだろうな。