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4万年前、人類は魚を食べていた 中国など研究チーム
2009年8月5日15時1分
【広州=小林哲】北京で見つかった約4万年前(中期旧石器時代)の人骨の成分分析から、
当時の人類が淡水魚を常食していたことが裏付けられた。釣り針などの道具が登場する
前の時代に当たり、人類が魚を食べていた直接の証拠として最も古い。
中国科学院や独マックスプランク研究所などの研究チームが米科学アカデミー紀要で発表した。
研究チームは、北京郊外の周口店遺跡で見つかった東アジア最古級(約4万年前)の
人類祖先の骨に注目。生物の体内に蓄積された炭素や窒素などの放射性同位体比が、
食べ物の種類に影響を受ける性質を利用して、当時の生活環境などを探った。
この人骨の炭素と窒素の同位体比は、同所で見つかった当時の山猫に近く、シカなどの
草食動物とはかけ離れていた。さらに、硫黄の同位体比が同時代の淡水魚の数値に
極めて近いことも判明した。研究チームは「当時の人類は淡水魚を主なたんぱく源に
していた」と結論づけた。
中期旧石器時代は、人類が欧州やアジアで急速に生活範囲を広げていった時期に当たる。
一方、釣り針や「やす」など魚を取るための専用の道具が登場するのは、後期旧石器時代
(約3万~1万年前)に入ってからで、魚食の習慣の起源は詳しくわかっていなかった。
中国科学院の胡耀武・副教授は「欧州などで同時代に魚を食べていたとする推測は
これまでもあったが、科学的な手法を使った直接証拠は今回が初めて」と話している。
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