09/08/02 20:41:46
◇緑黄色野菜に大腸がん予防効果=マウス実験で実証-埼玉県がんセンター
埼玉県がんセンターの川尻要専門員らの研究グループは31日、大腸がん抑制に
緑黄色野菜の摂取が有効なことを実証するメカニズムを、マウス実験によって解明したと
発表した。センターは「新鮮な野菜を摂取する食生活が大腸がん予防に有効なことが、
実験的に示された」としている。研究論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。
解明したのは、大腸がんの原因物質となるβカテニンの増殖を抑制する仕組み。
腸にがんが多発する遺伝子のマウスに、ブロッコリーやキャベツなどの緑黄色野菜に
多く含まれるインドール化合物を入れた飼料で飼育したところ、がんの発生率が5分の1に
低下したり、発生が遅くなる効果があった。
がんが多発する遺伝子のマウスの小腸や盲腸には、βカテニンが過剰に蓄積されていたが、
インドール化合物を多く摂取したマウスはβカテニンが分解されて蓄積レベルが低かったという。
埼玉県がんセンターによると、βカテニンを分解する芳香族炭化水素受容体の働きが
インドール化合物によって促進されるため、がん細胞が発生しにくい環境が保たれるという。
同センターは「メカニズムの解明で、ヒトの大腸がんをより効果的に予防できる可能性もある」
としている。(2009/07/31-19:54)
▽記事引用元
URLリンク(www.jiji.com)
時事ドットコム(URLリンク(www.jiji.com))