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大学や民間企業が開発した6基の小型衛星が今年1月、H2Aロケットで打ち上げられてから
半年が過ぎた。
宇宙航空研究開発機構が公募し、大型衛星に相乗りさせた初の試みだったが、交信が途絶するなど
4基が厳しい試練に見舞われた。それでも「教訓を生かして次こそは」と開発熱は高まる一方だ。
東大阪宇宙開発協同組合の「まいど1号」と東京大の「ひとみ」は、すべての実験を成功させた。
まいど1号は宇宙機構の全面的な支援を受け、ひとみも東大3基目の小型衛星で、
豊富な経験が成功につながった。
一方、香川大の「KUKAI」は、親機と子機が5メートル伸ばせるひもでつながった親子衛星で、
分離・合体の実験を行う予定だったが、ひもが数センチ~数十センチしか伸びず、
巻き取り機能の不具合で合体もできなかった。
都立産業技術高専の「輝汐(きせき)」は打ち上げ3日後に交信が途絶え、コントロール不能に。
検証の結果、コンピューターの誤動作と判明した。東北大の「雷神」も当初順調だったが、
12日後に姿勢制御用の金属棒を伸ばしたところ、交信できなくなった。
太陽電池パネルに金属棒の影が落ち、予想以上の電圧低下が起きたらしい。
情報システム会社ソラン(東京都)の「かがやき」は打ち上げ後、全く交信できない状態が続く。
しかし、失敗の中で自信を深めたという声は多い。
香川大の学生は「力を注いだロケットへの搭載技術を確立できたのが最大の収穫。
次からは衛星本体の開発に全力投球できる」と喜び、都立産業技術高専の石川智浩・准教授も
「プログラム書き換え機能などを付けて次は万全を期す」と意気込む。東北大の吉田和哉教授は
「順調だった運用当初より、トラブル後の方が勉強になった。
すべての教訓を計画中の2号機に生かす」と意欲をみせる。
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小型衛星の実験結果
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香川大の小型衛星「KUKAI」
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