【理論疫学】新型インフルの「再生産数」数学モデル 1人から1.96人に感染と推定~南半球(冬)[09/07/27]at SCIENCEPLUS
【理論疫学】新型インフルの「再生産数」数学モデル 1人から1.96人に感染と推定~南半球(冬)[09/07/27] - 暇つぶし2ch1:( ´`ω´)φ ★
09/07/27 20:02:06

□新型インフルの「再生産数」数学モデル 1人から1.96人に感染と推定[09/07/27]
~南半球(冬期)

 新型インフルエンザが急速に広がっている冬の南半球で、
1人の新型インフルエンザ感染者から何人に感染させるかを意味する
「再生産数」が、1・96と推定されることが、ユトレヒト大(オランダ)の
西浦博研究員らの調査でわかった。ニュージーランドの医学誌に掲載された。

 季節性インフルエンザ(1・1~1・4)を上回る値で、日本でも秋以降に
予想される流行で、多数の感染者が出る恐れがある。

 調査では、6月初旬以降に、海外から持ち込まれた事例を除く、ニュージーランドの
国内感染者数の推移を分析し、平均1・96と推定した。この数字をもとに試算すると、
感染防止策などがない場合、大流行が終息するまでに人口の78・6%が感染すると
している。

 今回の結果は、流行初期にメキシコで報告された1・4~1・6よりも高い。
研究チームは、冬季に感染が広がりやすく、再生産数が大きくなった可能性もある
としている。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
(引用元配信記事)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp) 
YOMIURI ONLINE(読売新聞)[09/07/27]配信


(Full text).
「Estimating the reproduction number of the novel influenza A virus (H1N1)
in a Southern Hemisphere setting: preliminary estimate in New Zealand」
Hiroshi Nishiura, Michael G Baker, et al.
URLリンク(www.nzma.org.nz)
URLリンク(www.nzma.org.nz)
(Website; cited[09/07/27])

Journal of the New Zealand Medical Association, 24-July-2009, Vol 122 No 1299
URLリンク(www.nzma.org.nz)
New Zealand Medical Association
URLリンク(www.nzma.org.nz) (Website; cited[09/07/27])


感染症伝播モデルは主に感染症だけではなく,疾病のメカニズムを説明するために
数学モデルを用いる研究である。
Reed-Frost型モデル,Kermack-McKendrickモデル(それまでなかった場所への
感染症の最初の侵入によく適合することが知られている。dS/dt=-βSI,dI/dt=βSI-γIという
2本の微分方程式からなる)など,様々なのがある。

感染症が成立するためには3つの要素が重要である。病原体と感染経路と宿主である。
これらのすべてが明らかになり,感染環がはっきりしないと,その感染症は理解できないが,
そこに至る前でも,その感染症の発生頻度の時空間パタンをみるだけでも,何らかの規則性が
みられることがあり,
i,e.「流行は規則的に見える」→「法則性がわかれば,予測して対策できる可能性がある」→
「数学モデルの開発へ」(メカニズムが正しければ,対策の効果も予測できる)という経路で,
モデル開発が行われる場合がある。



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