09/07/18 23:22:42
「予冷ターボジェット」 新エンジン実験成功 大樹実験場 (07/18 14:08)
【大樹】宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)は17日、大樹航空宇宙実験場で、
液体水素を燃料に使う世界初の「予冷ターボジェットエンジン」開発事業で、
エンジンを実際に稼働させるための地上実験を行い、成功した。
来年度以降は、エンジンを装着した極超音速実験機を高々度の大気球から投下して、
マッハ2の超音速飛行実験に挑む方針だ。(山本哲朗)
同機構はマッハ5の極超音速ジェット機の実用化を目指す。
現在のジェット機の実用速度はマッハ3が限界で、
これ以上の速度では吸い込んだ空気の熱でエンジンが壊れる。
このため同機構は、空気を氷点下253度の液体水素で冷却した上、
その液体水素を燃料に使う「予冷ターボジェットエンジン」の開発に取りかかり、
昨年は大樹で地上燃焼試験に成功した。
17日の実験は午前0時から3時間ほど行い、大気球打ち上げ装置に実験機を縦につるし、
液体水素に模した液体窒素を注入するなどした。
これは大気球に実験機をつるす形になる次の段階の実験を想定したリハーサルで、
本番さながらに安全性など確認した。
来年度以降に大気球を使って行う極超音速飛行実験は、
開発中のエンジンを長さ4・6メートルの実験機に装着し、
高々度から落下する間にエンジンを始動させて飛行。
これにより、音速突破時の衝撃波も地上に届く前に消滅する。
大気球を使った超音速飛行実験は例がなく、
実験手法が確立すれば日本の航空宇宙開発に寄与するという。
同機構宇宙科学研究本部の沢井秀次郎准教授は
「実際に大気球で打ち上げるまでの過程を確認できた」と話した。
▽記事引用元
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どうしんウェブ北海道新聞(URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp))配信
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