【生物】渡り鳥は磁場が見える 青色光受容体と磁気の感知at SCIENCEPLUS
【生物】渡り鳥は磁場が見える 青色光受容体と磁気の感知 - 暇つぶし2ch2:2/2@白夜φ ★
09/06/30 22:09:53
>>1の続き)

だが、クリプトクロムがコンパスの一部である可能性は高いものの、その詳細はいまだ判明していない。
今年4月に、磁気受容を研究する別のチームが発表した論文では、クリプトクロムと酸素が反応する
可能性を示している。Schulten教授の今回の論文は、鳥の目に含まれる酸素アニオン[陰イオン]である
スーパーオキシドの役割を指摘するものだが、これはこれまでの発見とも齟齬がない。

このコンパスでどのような知覚が生まれるかについては、今もって謎のままだ。一部の研究者は、
鳥たちの視界の端には点が1つ見えていて、この点が鳥の向かう方向に従って旋回して見えるという
可能性を考えている。また別の研究者は、色合いに影響の出る可能性を考えている。
ともあれおそらく、渡り鳥たちは光のほうに向かって飛んでいることだろう。

[鳥がどのように磁場を感知するかについては、強い磁性を持つマグネタイト(磁鉄鉱)を体内
(特にくちばし部分)に持つからという説もある。しかし鳥は、どちらが北かという感覚だけではなく、
赤道からどのくらいの位置にあるかも感知でき、これは磁線の角度を感知できるからだとされ、
クリプトクロムなどの生化学的反応で弱い磁場変異を感じ取る仕組みが研究されている。
なお、ショウジョウバエがクリプトクロムで磁場を感知しているという研究はこちら]

参考論文: “Magnetoreception through Cryptochrome May Involve Superoxide.”
By Ilia A. Solov’yov and Klaus Schulten. Biophysical Journal, Vol. 96 Issue 12, June 17, 2009.

“Quantum coherence and entanglement in the avian compass.” By Elisabeth Rieper, Erik Gauger,
John J. L. Morton, Simon C. Benjamin, Vlatko Vedral. arXiv, June 19, 2009.

“Magnetic Compass of Birds Is Based on a Molecule with Optimal Directional Sensitivity.”
Thorsten Ritz, Roswitha Wiltschko, P.J. Hore, Christopher T. Rodgers, Katrin Stapput,
Peter Thalau, Christiane R. Timmel and Wolfgang Wiltschko. Biophysical Journal,
Vol. 96 Issue 8, April 22, 2009.

[日本語版:ガリレオ-江藤千夏/合原弘子]

(了)


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