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新型の豚インフルエンザのウイルスは細長いインゲンのような形をしていることが、東京大医科学研究所の
河岡義裕教授らの研究でわかった。米疾病対策センター(CDC)が流行後に公表した
電子顕微鏡写真は球形だったが、撮影前の遠心分離器による処理でちぎれたウイルスの断片を
とらえていたという。15日付の英科学誌ネイチャー(電子版)で発表した。
ウイルス以外の物質を取り除くため、CDCは遠心分離器にかけていたが、
河岡さんらはかけずに撮影したところ、長さ1千分の1ミリほどの細長い形をしていた。
遠心分離器にかけると、ウイルスの大部分が不純物と一緒に除去され、残った断片が球状に写ったという。
他の種類のインフルエンザのウイルスには球形や細長い形など、さまざまなタイプが知られる。
河岡さんらはまた、新型ウイルスが人の鼻やのどの粘膜から体内に侵入しやすいよう、
すでに変異していることも突き止めた。
インフルエンザウイルスは表面のHAというたんぱく質が人の鼻やのどの粘膜にある受容体にはまって、
体内に侵入する。HAと受容体は鍵と鍵穴のような関係で、ぴったりはまるほど感染力が増す。
豚のウイルスに由来するHAの一部が、人の受容体にはまりやすいよう変異していたという。(大岩ゆり)
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細長かった新型インフルエンザウイルス
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CDCが公表した新型インフルエンザウイルス
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