09/06/13 04:53:36
地球温暖化の影響で数十年後には地球の平均気温は数度上昇する可能性があるとなど、よく言われているが、
数度の上昇位は差ほど、影響はないと思う人も多いのかもしれない。
しかし、実際の場合は、平均気温に対して気温が数度上昇したり、数度低下しただけでも環境に与える影響は大きい。
ところが、今年の夏(日本では冬)にオーストラリアを襲った異常気象はこうした常識をも覆す、極めて異常なものだった。
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画像はNASAが作った2009年2月のオーストラリアの温度分布マップ。見た通り、北部では平均気温に対して
10度近く低下。対して南部では(過去8年間の)平均気温に対して10度近くも上昇していたことが判る。
オーストラリア気象庁によると南部の場合、日中の最高温度は40度半、夜間でも30度を切ることはなかったと
述べており、サウスオーストラリアのケヤンカッタ(Kyancutta)に至っては48.2度の最高温度を記録したと述べている。
では、冷夏となった北部の方はマシな状態だったかというと北部は降雨量が増大。内陸では大規模な
洪水が発生するなど、南部にもまして悲惨な状況となった。
画像では中央部は平年並みの気温分布を示していることとなっているが、オーストラリアの中央部は
砂漠地帯が広がっており、あまり意味をもたない。
オーストラリアは南極上空に出現するオゾンホールの影響で紫外線の照射量が最近になって増えてきている。
この夏に起こったような異常気象が恒常化した場合、オーストラリアは人間の生存には適さない不毛の
大地となる可能性もまったくないとは言えない。
オーストラリアというと広大な大地、比較的温暖な気候、豊かな天然資源、ヨーロッパのような町並みが
広がっていることを想像しがちだか、現実の状況はそれほど、楽天地ではないようだ。
(technobahn)
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