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明星大でエンジンのレーザー着火に成功…燃焼効率化に期待
明星大学理工学部(東京都日野市)の斉藤剛・准教授(41)が、
レーザーを使った着火装置でガソリンエンジンを稼働させる実験に成功した。
通常、使われている電圧式の点火プラグより、燃焼効率が良くなることが期待されている。
斉藤准教授は大学院修了後、工業技術院機械技術研究所(現・産業技術総合研究所)で、
レーザーによる着火装置の開発に携わり、3年前、同大機械システム工学科に赴任してからも
研究を続けている。
斉藤准教授の指示で、研究室の大学院生や学部生がレーザー着火装置の設計や組み立てを
している。レーザーの光をレンズで集めると、プラズマが発生し、燃料に点火することができる。
通常、点火プラグはエンジンの端に取り付けられているため、
燃焼により発生した熱がエンジンの容器を伝って逃げやすいという。
レーザーの場合、レンズを調整すれば、エンジン内の中央部分に着火点を作れるため、
熱の損失を防げ、効率良く燃焼させることができる。
実験は5月に成功し、これまでのデータでは、約5%の効率アップにつながっているといい、
斉藤准教授は「もっと性能のいいレーザーやエンジンを開発すれば、さらなる効果が期待
できる」と語る。
レーザーを集光してできるプラズマはエネルギー密度が高いため、火が付きにくいとされる
バイオ燃料の着火などへの活用が期待できるという。
(2009年6月1日06時56分 読売新聞)
記事引用元:YOMIURI ONLINE(URLリンク(www.yomiuri.co.jp))
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