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2009年05月31日 15:56 発信地:サンフランシスコ/米国
【5月31日 AFP】米カリフォルニア(California)州ローレンス・リバモア国立研究所
(Lawrence Livermore National Laboratory)で29日、世界最大のレーザー核融合施設
「国立点火施設(National Ignition Facility、NIF)」の竣工式が行われた。
米国の核兵器の信頼性と安全性を評価がNIFの本来の目的だが、
専門家は安全な核融合エネルギーの利用に向けた技術革新が生まれる可能性もあると指摘している。
世界最大のレーザー核融合施設であるNIFはカリフォルニア州サンフランシスコ(San Francisco)から
車で約1時間ほどの場所にある。192本のレーザー光線を1点に集束させて、恒星や巨大惑星内部の高温・高圧の状態を再現する。
NIFはこれまで不可能だった実験が可能になるとしている。同施設で超新星やブラックホール、
巨大惑星の内部の状況を再現することで、惑星科学や天文物理学における画期的な発見が
可能になるはずだと、NIFの科学者は主張している。
NIFは米エネルギー省国家核安全保障局(National Nuclear Security Administration、NNSA)の資金で、
1997年に建設が開始され、今年4月に完成した。カリフォルニア州や連邦政府の高官ら数千人が
出席した竣工式でカリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)知事は、
「NIFは太陽と同じエネルギーをわれわれの車や家庭で利用することに道を開くもので、
カリフォルニアのみならず米国、そして世界にとって大きな成果だ」と述べた。(c)AFP/Glenn Chapman
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