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<原子力機構など、レーザー照射装置でがん細胞のDNA両鎖の切断に成功>
日本原子力研究開発機構、大阪大学、電力中央研究所などの共同研究チームは、
レーザー駆動による陽子線細胞照射装置を世界で初めて開発し、ヒトの肺腺がん細胞に
照射することで、2重らせん構造を形成しているDNAの両鎖に切断を発生させることに成功した。
これにより、陽子線や炭素線を照射してがん細胞を破壊する、
超小型粒子腺がん治療装置の臨床実証に大きく前進したことになる。
今回の研究では、従来は、難しかった粒子線を安定供給するためのターゲットや粒子線を
選別する技術、生きた状態の細胞に真空中で粒子線を照射する手法を採用。
これにより、レーザー駆動の粒子線が体内のがん細胞と衝突する状態を再現する実験装置を開発した。
同装置はシンクロトロン加速器の場合と同程度の陽子数を約1億分の1秒の時間幅で、
集中的に照射できる。
(掲載日 2009年05月20日)
記事引用元:日刊工業新聞(URLリンク(www.nikkan.co.jp))
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▽関連リンク
日本原子力研究開発機構(URLリンク(www.jaea.go.jp))
世界初 レーザー駆動陽子線照射によるヒトがん細胞のDNA2本鎖切断を実証
-超小型粒子線がん治療装置の臨床実証へ大きく前進-
URLリンク(www.jaea.go.jp)