09/05/21 10:46:50
貝類や清酒のうまみ成分のコハク酸が、大腸がんと胃がんのがん細胞の
増殖を抑制することを、広島大大学院生物圏科学研究科の加藤範久教授(
57)=分子栄養学=らの研究グループが発見した。
日常に近い摂取量で効果が得られることから、新薬のほか、広島名産のカキや
清酒を使った新しい機能性食品につながる可能性がある。
研究グループはまず、ラットにポリフェノールを摂取させると、大腸内のコハク酸
の濃度が高まることを見いだした。その作用の応用実験で、大腸内のコハク酸の
濃度が20ミリモルになると大腸がん細胞の増殖が約50%減ることがわかった。
胃がん細胞でも増殖抑制効果を確認した。
加藤教授は「がんの増殖抑制に、身近なコハク酸が有効なことが明らかになった
意味は大きい。別の疾患への作用もありそうだ」と説明。今後、ヒトへの応用が期待
される。研究成果は21日、長崎市である「日本栄養・食糧学会」で発表される。
URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)