09/04/10 05:33:34
地球温暖化対策としてはこれまで温室効果ガスの排出量を削減ばかりが議論に上ってきたが、
ここにきてこれまで地球温暖化対策に消極的な姿勢を示してきた米国政府が、
地球を直接冷やすことで地球温暖化を抑制するという、大胆な方策を真剣に検討していることが8日までに明らかとなった。
オバマ大統領の科学技術顧問となるジョン・ホールドレン(John Holdren)博士が
AP通信のインタビューに応じて明らかにしたもので博士は、
「地球温暖化を抑制するためのもっとも効果的手段は、地球工学(Geoengineering)などの手段を用いることにより
地球環境そのものを改造することが最良の方策」とのアイディアをオバマ大統領に対して進言した模様だ。
地球工学による地球冷却策としては、オゾン層の研究で1995年にノーベル化学賞を受賞した
ポール・クルッツェン(Paul Crutzen)博士が提唱した、地球の大気圏の上層部に硫黄を大量散布する方法など
が挙げられるが、この方法は同時に大規模な地球環境の破壊につながるといった弊害も指摘されてきた。
ホールドレン博士は「こうした方法は最後の手段ではあるが、北極圏の氷の融解が予想以上のペースで進行するなど、
地球温暖化のプロセスはある一定の閾値を超えた場合は、温室効果ガス排出量の抑制といった消極的策では
止めることはでき状態に陥ることも十分に予測される事態となってきている。
そうした状況に陥った場合に備えて地球工学による地球温暖化対策を真剣に検討すべき時にきている」
との考えを明らかにした。
(technobahn)
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