09/04/07 16:24:35
金銭に関わる選択を行なう人の脳をスキャンした研究から、
専門家からアドバイスを受けると、意思決定をつかさどる脳の部位が
しばしば活動を停止することがわかった。
このことの問題点は、もちろん、専門家のアドバイスが的確でない可能性があることだ。
「専門家のアドバイスがまったく道理にかなわない場合でも、行動に影響することを確認できた。
まるで自分自身の価値判断を行なっていないかのようだ」と、研究論文の執筆者の1人である
エモリー大学の神経科学者、Greg Berns氏は述べている。
Berns氏は神経経済学という学問分野を研究している。
以前は注目を浴びるような分野ではなかったが、最近は注目を浴びている。
世界的な経済情勢の悪化を受けて、市場の「見えない手」がどう動くのか、
説明を求める人が増えている結果だ。
もちろん、人の経済的選択に関するこのような非常にミクロな研究が、経済問題の全てに
答えられるわけではないが、今回の研究や、トレーダーの男性ホルモンに関する研究などは、
現在の主流派経済理論が前提にしているような「市場」に疑問を投げかけるものだ。
つまり、新自由主義的な経済理論に反して、市場は、「自分の利益が最大になるように
合理的に行動する個人」によって常に動かされているわけではない。
>>2へつづく
ソース:wiredvision
URLリンク(wiredvision.jp)
画像:青は「メッセージがない時」、オレンジは「メッセージがあるとき」にそれぞれ活性化する部位
URLリンク(img3.wiredvision.jp)