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<琵琶湖の「悪者」をバイオ燃料に 水草から精製、成功>
2009年4月4日9時3分
驚くばかりの繁殖力で夏には琵琶湖の湖面を覆い、航行の障害や悪臭の原因となるウオーターレタスから、
バイオエタノールをつくる技術を滋賀県東北部工業技術センターや京都大学などの研究グループが
編み出した。これまで駆除に手間ばかりかかっていた「厄介者」が、ガソリンの代替燃料として
実用化される日は近い。
正式名ボタンウキクサ。
繁殖力がきわめて強い外来種で、毎年夏から秋にかけて琵琶湖南部の入り江を埋め尽くす。
生態系への影響も懸念されているため、県は07年度、約7千万円を費やし、ほかの水草と合わせて
約2800トンを除去した。
「エネルギーに転用できないか」と考えたのは、同工業技術センターの松本正主任専門員。
07年度から研究に取りかかり、翌年度からは京大産官学研究センターの牧野圭祐特任教授
(生化学)と京大エネルギー理工学研究所の渡辺誠也助教(分子生物学)らも加わった。
成功の決め手は渡辺助教が開発した酵母だった。
水草にはトウモロコシなどの穀物にはない糖類が含まれ、エタノールへの変換を邪魔していた。
この糖類を発酵させる酵母を遺伝子操作でつくり出し、高濃度のエタノールが精製できるようになった。
商業ベースにのせるため、3年後をめどに琵琶湖岸に実証プラントを建設する予定だ。
牧野特任教授は「琵琶湖の水草を貴重な資源として利用することで、エネルギーを地産地消する
モデルを作りたい」と話す。(安田琢典)
記事引用元:asahi.com(URLリンク(www.asahi.com))
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湖面を埋め尽くすようにびっしりと繁茂したウオーターレタス=滋賀県守山市
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「ウオーターレタス」と呼ばれるボタンウキクサ
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※ご依頼いただきました。
スレリンク(scienceplus板:95番)