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瞬間的に世界最高の10ペタワット(ペタは1千兆)の光を出すレーザー装置「LFEX(エルフェックス)」が完成、
大阪大が13日公開した。日本独自の低コストの核融合やブラックホール解明などの研究に使う。
観測装置を含めて約85メートル。ステンレス製の光路(こうろ)が4列あり、
発生させた光を往復させて増幅する。増幅した光を1点に集めて試料に打ち込むと、
中国に降り注ぐ太陽光を畳半分程度の面積に集めたような強さになるという。
ただし、一瞬の高出力なので、エネルギーは電気ストーブを10秒ほどつけた程度の10キロジュールしかない。
この強力なレーザー光で、すでに圧縮していた水素に「高速点火」し、核融合反応を引き起こす。
夏までに温度1千万度での核融合を観測、10年以降、温度5千万度で核融合を起こす予定だという。
高速点火以外では、磁場を利用する方法やレーザーによる燃料の圧縮のみで
核融合を引き起こす研究が進んでいる。(長崎緑子)
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LFEXの光を増幅する部分
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