09/03/03 23:39:48
専門家は、腐った卵の悪臭の原因となるガスが、新しいインポテンツの治療薬になりうると信じている。
イタリア・ナポリ大学の研究チームは、陰茎内での硫化水素のリリースが、勃起に重要な役割を果たしている
ことを発見した。
米国アカデミー紀要によると、研究者たちは、この研究がバイアグラの代替薬に繋がりうると言っている。
インポテンツに悩む男性の約1/3には、バイアグラが効かないのだ。
硫化水素-自動車の排気ガスからも見つかる物質-が、陰茎内の神経細胞を弛緩させ、血流を刺激することが
示されてきている。
このプロセスは、バイアグラの開発に繋がった、陰茎のわずかに異なる領域でのNOが果たす役割を発見した
先行研究にそっくりである。
研究者たちは、ラットでの実験と同様に、性転換手術を受けた8人の男性から提供された完全な勃起性組織に
このガスを注入して、硫化水素仮説を検証した。
研究チームのリーダー、Giuseppe Cirino教授は言う。
「硫化水素が勃起プロセスに関わっていることと、新治療薬に繋がる可能性があるのは確かだと思われます。」
「この研究は、ヒト陰茎の勃起の生理学の基礎となる複雑なメカニズムを解き明かすのを助け、勃起不全や
性喚起症候群の治療方法の開発に繋がるかも知れません。」
勃起不全は少なくとも男性の10人に1人に影響を及ぼしている…イギリスの2m以上の男性がこの病気に苦しむ、
というぐらいの割合だ。
そのような人のうち、約10%だけが、何らかの治療、主にバイアグラによる治療を受けている。
ソース
URLリンク(news.bbc.co.uk)
画像
URLリンク(newsimg.bbc.co.uk)
論文
Hydrogen sulfide as a mediator of human corpus cavernosum smooth-muscle relaxation ? PNAS
URLリンク(www.pnas.org)