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岐阜県特産「飛騨牛」の元祖とされる牛と同じ遺伝子を持つクローン牛を、
死後13年間冷凍されていた精巣を使って誕生させることに、近畿大学と
県畜産研究所の研究チームが成功した。
米科学誌「プロスワン」に8日、発表した。
内閣府食品安全委員会の作業部会は、クローン牛が食品として安全な
ことを認める方針を固めており、すでに死んだ牛から肉質のよいクローン牛を
量産することに道を開く成果だ。
使われた牛は、約4万頭の飛騨牛を誕生させ、そのブランドの立役者となった
「安福(やすふく)号」。1993年9月に死んだが、精巣が凍結保存されていた。
佐伯和弘・同大教授(家畜繁殖学)らの研究チームは2007年1月、精巣を
解凍し、生きていた一部の細胞を培養。
増殖させた細胞の核を、核を除去した別の牛の卵子に入れて、子宮に移植した。
同年11月~08年7月に4頭が生まれ、このうち2頭が今も育っている。
マウスの死体からクローンマウスを作ったことがある理化学研究所の若山照彦
チームリーダーは、「凍結した牛から生きた細胞が見つかったのは画期的だ。
スーパーで販売されている凍結した肉からも、クローン牛が作れるかもしれない」
と話している。
ソース:URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
読売新聞 2009年1月8日19時33分
【参考】
■近畿大学
プレスリリース
URLリンク(www.kindai.ac.jp)
■岐阜県畜産研究所
URLリンク(www.cc.rd.pref.gifu.jp)
参考資料(詳細説明:PDFファイル)
URLリンク(www.cc.rd.pref.gifu.jp)