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恐竜:父親が抱卵、化石で確認 鳥の特徴、太古に起源
白亜紀後期(9500万~6500万年前)の肉食恐竜のオビラプトルやトロオドンは、
オスが卵を抱いて温めていた可能性が高いことを、米モンタナ州立大などのチームが
突き止め、19日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。チームは「鳥類も9割の種で
オスが抱卵に協力しており、その起源は祖先にあたる恐竜にある」と説明している。
鳥類のメスは産卵前、後ろ脚の骨の内部に「骨髄骨」という組織を作り、殻の材料の
カルシウムなどを蓄える。同様の組織はティラノサウルスなどでも確認され、性別を
確認する方法として注目されている。
研究チームは、卵を抱いた状態で発掘されたオビラプトルやトロオドンの化石の性別
を調べた。いずれもティラノサウルスに近く、後ろ脚に骨髄骨の形跡がなかったことから、
卵を抱いていたのはオスの可能性が高いと推測した。
巣に残された卵は22~30個。鳥類ではオスがメスよりもたくさんの卵を抱くことが
知られているが、今回調べた恐竜も、鳥類のオスに匹敵する量の卵を抱いていた。
国立科学博物館の真鍋真・研究主幹は「恐竜の生殖器は柔らかいため化石に残らず、
性別の判定が難しかった。また恐竜が飛行を始める前からすでに鳥類の特色を備えて
いたことは、鳥への進化を考えるうえで興味深い」と話す。【永山悦子】
毎日新聞
URLリンク(mainichi.jp)
Avian Paternal Care Had Dinosaur Origin
Science 19 December 2008: Vol. 322. no. 5909, pp. 1826 - 1828
DOI: 10.1126/science.1163245
URLリンク(www.sciencemag.org)