08/11/01 22:27:52
<慶大:iPS細胞使いマウスの神経難病治療に成功>
さまざまな細胞や組織に分化する能力を持つ「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を使って
マウスの神経難病を治すことに、慶応大が成功した。岡野栄之・同大医学部教授(再生医学)は
「ヒトの治療への応用には時間がかかるが、iPS細胞の効果を確認できた」と話している。
実験に使ったのは「ミエリン形成不全症」という難病を発症させたマウス。神経から腕のように
伸びる軸索を覆う「ミエリン(髄鞘=ずいしょう))」と呼ばれる細胞が生まれつき作れないため、
脳からの命令がうまく伝わらず、震えや歩行困難などを起こす。
研究チームは、別のマウスの体細胞に四つの遺伝子を導入して作ったiPS細胞から神経幹細胞を
作り出し、病気のマウスの脊髄(せきずい)に移植した。8週間後、脊髄の神経細胞にミエリンが
できているのを確かめた。また、脊髄損傷で歩けなくなったマウスにこの神経幹細胞を移植したところ、
歩けるようになったという。
同大などは、ミエリン形成不全症のほか、アルツハイマー病、パーキンソン病などの患者から
体細胞を提供してもらい、iPS細胞を作る研究を進めている。【永山悦子】
記事引用元:毎日jp(URLリンク(mainichi.jp))毎日新聞 2008年11月1日 19時40分
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