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過去2~3年に驚異的成長と遂げている薄型平面テレビと、環境に優しい燃料として注目度を
劇的に上げている太陽電池に逆風が吹く可能性が浮上した。
学術誌「地球物理学研究レターズ(Geophysical Research Letters)」に掲載された報告書
によると、大気中の三フッ化窒素(nitrogen trifluoride)濃度は、当初の予測値より4倍高い
と試算されている。三フッ化窒素は、液晶(LCD)パネル・ディスプレイや太陽電池用薄膜、
微少回路の製造過程で発生するガスだ。
スクリプス海洋学研究所(Scripps Institution of Oceanography)が、三フッ化窒素の
浸透度合いを初めて調べた結果、同ガスは、0.454ppt(parts-per-trillion)の大気中濃度
を記録し、1978年の0.02pptから予測以上に濃くなっていることが判明した。当初は、2006年
に0.1pptくらいだろうと予測されていた。
三フッ化窒素は二酸化炭素よりも1万7000倍も強力な温暖化ガスである可能性が指摘される
ことから、今回の発見は特筆すべき内容だと見られる。
「製造過程において大気中に逃げる三フッ化窒素は使用量の2%以下だと思われていたため、
製造業界の多くは近年、ペルフルオロカーボン(perfluorocarbon)の代わりとして三フッ化窒素
を使い始めた」と、米地球物理学組合(AGU=American Geophysical Union)は説明する。
同報告書の執筆者は、三フッ化窒素を温暖化ガスとして扱い、各種の国際気候協定
(international climate agreements)によって規制されるべきである、と主張している。
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