08/09/16 11:49:14
米研究者グループが143km離れたハワイ諸島間で太陽光の転送実験に
成功していたことが明らかとなった。
この実験を行ったのは米宇宙太陽光協会のジョン・マンキンス博士を
中心とする研究グループ。
研究グループは宇宙太陽光発電の実用性を紹介する実験の一環として、
米科学専門放送局、ディスカバリー・チャンネルの資金提供を受けて、
太陽光を集積してレーザービーム変換する装置と、レーザービームを
受光してそれを電力に変換する装置を製作。
その上で、その2つの装置をハワイ諸島間に設定し、143km離れた地点で
集光した光を使って発電を行うことに成功した。
今回、使われた集光装置は9枚のパネルから構成され、パネル1枚あたり
20Wの電力を発電する能力があるものが使われたが、FAAの規制のため、
実験にあたってはパネルあたりの出力を2Wに抑えて実施された。
今回の実験にかかった費用は約100万ドル(約1億円)。
マンキンス博士は宇宙空間に実用システムを構築するためにはこれを
はるかに上回る費用が必要になると述べている。
宇宙太陽光発電に関しては既に米国防総省は昨年、100億ドル(約1兆円)の
費用を投じて10年以内に実用化させるとの開発計画案「Phase 0 Architecture
Feasibility Study」を公開し、注目を集めていた。
米国防総省案での発電能力は5~10MW。この規模でも軌道上に現在の
国際宇宙ステーションの10倍もの大きさの施設を建造することが必要と
なる見通しだ。
この実験成果は、米東部/太平洋標準時で9月12日午後10時から放送された
米ディスカバリー・チャンネル「オービタル・パワー・プラント」で紹介された。
ソース:URLリンク(www.technobahn.com)
Technobahn 2008/9/15 16:44
【参考】
■宇宙航空研究開発機構(JAXA)
宇宙エネルギー利用の研究
URLリンク(www.iat.jaxa.jp)
■Space-Based Solor Power
URLリンク(spacesolarpower.wordpress.com)
■The Space Review
A step forward for space solar power
URLリンク(www.thespacereview.com)
URLリンク(www.thespacereview.com)