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(略)
この度、ライオンと産総研は、酵母の発酵プロセスを利用して、「粗グリセリン」
から生分解性と機能性に優れた界面活性剤を効率的に生産する技術を
開発しました。
本技術は、バイオディーゼル燃料の普及等で急増する「粗グリセリン」の
有効活用を促し、植物資源のリサイクルを通じて地球環境保全に貢献すると
考えられます。
(なお本成果は、9月18日『日本油化学会第47回年会(2008年9月17日~19日、
日本大学理工学部駿河台キャンパス)』において発表予定です。)
(略)
今回の研究では、「粗グリセリン」から目的の物質(界面活性剤)を効率的に
作り出すことを目指し、まず、そのような発酵を可能とする微生物の探索から
着手しました。
探索作業では、20から30パーセントの「粗グリセリン」(通常の発酵プロセスに比べ、
数倍の原料濃度に相当)を使用し、日本各地から採取した土壌や草花のサンプル
から、界面活性剤生産菌の分離を試みました。
この際、数千を超える微生物の中から、短時間で効率的に、目的の生産菌だけを
選択できる新しい手法を開発したことが、研究の突破口となりました。
本手法では、界面活性剤の生産の有無を、培養液の「液滴の広がり」具合を目で
見て判別できることが特徴であり、従来の手法が数日を要するに比べ、わずか
数十分で判定できます。
その結果、花弁から分離したキャンディダ属の酵母が、「粗グリセリン」から糖を
主成分とする界面活性剤を、高純度で分泌生産することを突き止めました。
(長文の為抜粋しました。詳細は以下のソースをご覧下さい)
ソース:URLリンク(www.aist.go.jp)
画像:URLリンク(www.aist.go.jp)
産業技術総合研究所プレスリリース 2008年9月11日
【参考】
■産総研 環境化学技術研究部門
URLリンク(unit.aist.go.jp)