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縄文時代中期(約5000年前)に、琵琶湖周辺でイノシシが家畜として
飼われていた可能性があることが、総合地球環境学研究所(京都市
北区)の内山純蔵准教授(環境考古学)の研究で9日までに分かった。
「縄文時代は狩猟採集」という固定観念に再考を迫るものという。
弥生時代の各地の遺跡からブタの骨が出土していることから、弥生
時代にはすでにブタを家畜化していたと考えられているが、縄文時代に
ついては定説がない。
内山准教授は、1990年に発掘調査が行われた粟津湖底遺跡第三貝塚
(大津市)から出土したイノシシの歯約20本を調べた。食用に最適な
子どもがほとんどで、歯のすり減り方が野生より大きく、「ドングリなど硬い
餌を人から与えられていたのではないか」という。
縄文中期以降、木の実の利用が拡大したことが分かっており、イノシシの
家畜化が一因となった可能性もあるという。
内山准教授は「縄文時代は狩猟だけでなく、家畜を飼う先進的な試みなど、
試行錯誤があったのではないか。今後、他の遺跡も調査し、家畜化の
実態を明らかにしたい」と話している。
ソース:URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
京都新聞 2008年9月9日
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【参考】
総合地球環境研究所
URLリンク(www.chikyu.ac.jp)