08/09/07 16:38:53
岡山赤十字病院(岡山市青江)は、脳動脈瘤(りゅう)の破裂を防ぐ「クリッピング手術」の
際、麻酔を覚まして意識がある状態で行う手法に成功した。手術の感覚を患者に確かめ
ながら進めることで精度を高め、運動障害など合併症の発生率を減らすのが狙い。同病院は
「脳腫瘍(しゅよう)では例があるが、脳動脈瘤は国内初ではないか」としている。
脳動脈瘤は、脳動脈の分岐部にできる風船のような「こぶ」で、破裂すればくも膜下出血を
起こし、死亡するケースも多い。クリッピング手術は目尻の横に穴を開け、脳内にわずかな
すき間をつくってチタン製クリップを入れ、動脈瘤の根元をふさいで破裂を防止する。
今回の手術は、小野田恵介第二脳神経外科部長(45)が8月中旬、岡山市の50代
女性に実施。通常の全身麻酔の代わりに局所、静脈麻酔などをした後、動脈瘤をふさぐ前に
麻酔を弱めて覚醒(せい)させ、言葉や手足の動きなどの感覚に違和感がないかを確認
しながらクリップ(約7ミリ)を取り付けた。覚醒後も痛みはなく、女性は10日後に退院し経過も
順調という。
ソース
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