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スイスにある欧州合同素粒子原子核研究機構(European Organisation for
Nuclear Research、CERN)は7日、巨大粒子加速器「大型ハドロン衝突型
加速器(LHC)」を9月10日に稼働させると発表した。
LHCは素粒子の研究史上最大の粒子加速器で、これにより宇宙の起源が
解明される可能性がある。
専門家らは、この実験で「神の素粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子の存在が
確認されることを期待している。ヒッグス粒子は、素粒子の標準モデルの
最後の「ミッシングリンク」を埋める可能性がある。
LHCには、60億スイス・フラン(約6200億円)が投じられ、世界約40か国から
2000人以上の物理学者が参加している。
LHCでは、反対向きに移動する複数の水素原子ビームが、強力な超電導
磁石に誘導され、バスほどの大きさの4か所の測定器で光速に近いスピードで
正面衝突する。衝突すると、ビームは太陽以上の高熱となり消滅する。
これほど大規模な装置を稼働させるには、単にスイッチを入れればいいという
訳ではない。まず、装置の8か所の区域をそれぞれ冷却し、1600個の超電導
磁石の電気検査を行う。その後、各区域の電子回路、続いて区域全体に
電力が供給され、LHCが1つの装置として稼働する。
ただし、LHCが稼働を始めても、直ちに何かしらの発見があるわけではないという。
データ集積に2年かけ、分析には多くの時間を要するという。
ソース:URLリンク(www.afpbb.com)
AFP BB NEWS 2008年08月08日 14:49
【参考】
■CERN
CERN announces start-up date for LHC
URLリンク(press.web.cern.ch)
■LHC@home
URLリンク(athome.web.cern.ch)
■高エネルギー加速器研究機構
URLリンク(www.kek.jp)
■ATLAS-Japan
URLリンク(atlas.kek.jp)