08/07/21 20:53:05
酸素や栄養分に乏しい海底下350メートル前後までの泥(堆積=たいせき=物)の
中に、大量の微生物が生息していることを、海洋研究開発機構などが突き止めた。
地球全体でみると、地上の全植物の6分の1に相当する量と推計される。
陸上や海中に匹敵する「第3の生命圏」を明らかにし、生命の進化や環境適応の
解明につながる成果で、20日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。
海底下については、約1000メートルの深さまでの堆積物から、1立方センチ当たり
10万~10億個の生物細胞が、遺伝子の形で見つかっていた。しかし、生きているのか
死んでいるのかは分からなかった。
海洋機構高知コア研究所の諸野祐樹研究員(微生物生態学)らは独ブレーメン大と
共同で、世界16カ所から採掘された海底堆積物を分析。生きた細胞の指標となる
細胞膜の脂質を抽出し、10センチ~365メートルの深さまでに、アーキアと呼ばれる
微生物が大量に生息していることを発見した。
海底下のアーキアの総量は地球全体では、炭素換算で900億トンに上ると推定され、
地上の全土壌中に住む微生物の3倍以上に相当するという。
アーキアは通常の細菌(バクテリア)より細胞膜が硬く、物質を透過しにくい特徴がある。
諸野さんは「厳しい環境に適応し、独自に進化したのではないか」と話している。
ソース:URLリンク(mainichi.jp)
毎日新聞 2008年7月21日 2時30分
他紙ソース:
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
MSN産経ニュース 2008.7.21 02:03
【参考】
■海洋研究開発機構(JAMSTEC)
URLリンク(www.jamstec.go.jp)
■海洋研究開発機構 高知コア研究所
URLリンク(www.jamstec.go.jp)
※依頼スレ#869より立てました