09/08/18 15:45:24
>>96
1076年頃、この地方の領主であるイタリアのトスカーナからやってきた
マチルド伯爵夫人(王女という説もあります)が、澄み切った水の湧き出る
泉のほとりで腰掛けていた時、ふとしたはずみで自分の結婚指輪を泉の中に
落としてしまったのです。その指輪は亡き夫から贈られた大切なものでした。
悲しみにくれた夫人は一心に祈りをささげました。
「もしも指輪を探してくれたらお礼に奇抜なグラスを考案します」と。
するとまもなく一匹の山羊が清水の中から現れ、泉のほとりの樽に脚をかけたのです。