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『イギリスの魂が消える』 ニューズウィーク日本版2008・10・29号
ウィリアム・ウォードはロンドンでも人気のパブ、ミュージアム・タバーンのすぐ近くに住んでいる。
カール・マルクスや、若き日のコナン・ドイルが通ったというパブだ。
店の様子は当時と変わらず、近所の人々は今も、一杯飲みにこの店に立ち寄る。
だが、かつてほど頻繁ではない。
「パブに行くのは好きだし、できるならもっと頻繁に通いたい」と、
ウォードはビールをちびちび飲みながら言う。
「でもロンドンではどこでも、ビールの値段がとにかく高い。」
いま飲んでいる560ml入りのグラスは3ポンド(約520円)だ。