10/06/19 19:36:34 2MW9uLFt
初代ウルトラマンの個性的な怪獣や宇宙人たちはそれぞれの出自がちゃんと描かれていますし、
またそれぞれ象徴的なカットが存在しますよ。
ベムラーでの科学特捜隊のウルトラ作戦第一号のような作戦は以降のシリーズには見受けられませんし
バルタンの分身よりもインパクトのある分身のビジュアルも同様です。
ネロンガの透明怪獣の演出も秀逸ですし、透明な角や高等部の回転する角の演出も個性的です。
ラゴンがこれでもかこれでもかとカメラに向かって迫ってくる演出もユニークです。
グリーンモンスの深夜の丸の内の静寂の中の戦いも印象的です。
砂漠を舞台にしたアントラーもマックスの街中での戦いよりもはるかに個性を際立たせています。
レッドキングとチャンドラーが戦っているカットのイントロのカメラの横移動カット、風船を集中攻撃の
的に見立てる演出もユニークです。
地面を裂いて登場するガボラ、ハヤタ隊員との距離感を表現するカット、ガボラの背中の蛇腹が
蠢めいているカットなどが巧みに織り交ぜられてなかなかの名編に仕上がっています。
初期はまだ時間的余裕があったので、後発のウルトラマンシリーズではお目にかかれないような
カットが特に多いですよ。
近年はどうしてもビルの壊しを何軒といった数字的なスペックで見せ場を作ろうとしがちですが、
ドラマの作り方とそれを演出する際の「丁寧で巧みな見せ方」が初代の魅力の一つだと考えています。