黒澤明監督 総合その12at RMOVIE
黒澤明監督 総合その12 - 暇つぶし2ch870:この子の名無しのお祝いに
08/10/17 21:07:17 NI4wAqAU
東宝時代は社員じゃないの?
手元に資料がないけど、たしか蜘蛛巣城の頃かなあ、製作部長になってるはず。
「ぼくが製作部長になるなんて」みたいな冗談を黒澤のインタビューを
どこかで読んだ記憶がある。

でも>>869が言うような、黒澤の在籍身分って意外と書かれてない。
映画芸術協会って会社なのかどうかもよくわからんし。

871:この子の名無しのお祝いに
08/10/17 21:45:42 ny7VcckZ
お前ら詳しすぎワロタw

872:この子の名無しのお祝いに
08/10/17 22:04:35 cGTSMuXQ
黒澤が昔東宝の社員だったかどうかなんて
そんなどうでもいいようなこと何で知りたがるのかわからんね。
余程の黒澤マニアなのか。




873:この子の名無しのお祝いに
08/10/17 22:31:50 /ZpUaY1i
>>870
製作部はおかしい。
黒澤に限らず(東宝に限らず)監督や助監督は演出部だよ。

874:この子の名無しのお祝いに
08/10/17 22:39:53 /ZpUaY1i
配置転換で当初とは違う道を歩まされることになった映画人は数多くいる。
ぱっと思い付いたところでは、
小林久三(松竹) 演出部→脚本部→企画部→独立して作家に
山田太一(松竹) 演出部→脚本部→独立して脚本家に
川崎善広(日活) 演出部→製作部→どこに消えた?

しかし、黒澤は一貫して演出部だろう。

875:この子の名無しのお祝いに
08/10/17 23:01:51 NI4wAqAU
>>873
だから、手元に資料はないって。
演出部長を当時、製作部長って呼んでたのかもしれないし、よくわかんないけど。

蜘蛛巣城の前あたり、本来、「蜘蛛巣城」や「隠し砦」「用心棒」
など黒澤がプロデュースして、他の監督に撮らせる企画があった(はず)。
そういうのって、考えてみたら、製作部長じゃないとやれないかも。

まあ、いいよ、ガセネタ扱いしてくれても。手元に資料ないし、
探すのも面倒だから。

876:この子の名無しのお祝いに
08/10/17 23:15:17 WCJTthig
いきなり卑近な話になって申し訳ありませんが、旧コスモコンテンツの
黒澤作品廉価版DVDの画質・音質について教えていただけませんでしょうか。

正規版で購入できればベストなのですが、随分値が張るもので、悩んでおり
ます。

877:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 00:32:21 ZV4ABw9d
>>876
よくないよ。
フィルム映写の上下のふるえを消去できてないし。
ただあれは旧著作権法に基づいて
販売差押の仮処分が出ていたはずだけど、
その後、進展あったのかな?

878:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 00:47:17 ZV4ABw9d
>>870
東宝は、旧日活や初期の松竹がやっていたディレクター・システム、
(監督にお金を渡して、映画を作って貰う方式。
話し合いや要望はあるものの基本的に監督に一任)
は取らず、プロヂューサ・システムで会社を開始して、
映画製作は、映画会社の製作部が仕切ることにした。
そして会社が予算管理をすることで、映画製作の近代化を行った。

だから当初、監督のクレジットは「演出」だった。
ところが、黒澤は監督を目指して助監督をやっているはずなのに、
助監督時代に「製作主任」としてクレジットされている。
(松竹ではクレジットはないもののこれが当たり前; 1st助監督が仕切る)

この辺り、東宝という会社はよくわからない。
例えば、黒澤プロを作らせて、製作を半分担わせれば、
もっと製作費について考慮してくれるはず、
この考え方は理解できる。しかし、
これはプロヂューサ・システムの事実上の放棄に近い。
上に書いたディレクター・システムに近くなってしまっているから。

クレジットもいつの間にか「監督」になってる。
東宝では、製作と監督の関係が、
良く言われているよりもずっとグズグズだったんじゃないのかな。
まあ同族企業なんで仕方ないけれど。



879:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 01:01:38 I2tVEji9
>>876
コスモしかDVD化してないタイトルならまた別だけど
コツコツとでも東宝版を買い揃える方がアンパイだと思うが。

コスモのやつって片面一層だし、字幕もついてないし。

880:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 01:02:23 jj9dzPT+
小林信彦が野良犬が一番最高って言ってた気がする。
七人の侍は別格だって。

881:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 01:05:35 ZV4ABw9d
>>870
映画芸術協会は、
設立当初(1948/3)は、争議において、
意見表明を行うための団体だったと思う。
組合じゃないので、会社と団体交渉はできないが、
意見を公表するのは自由なので。

第三次争議が決裂していくなかで、
他社との映画製作を行う映画プロダクション的な意味合いが
どんどん大きくなってきたんじゃないか。
中でも豊田四郎だけが決裂を懸念していたという記録もあるから、
最初から東宝外での活動を視野に入れていたんじゃないと思う。
(1948/6に「彼らがいる限り東宝では仕事をしない」宣言; 直前に大量首切発表)

わざわざ一部の人間で協会を作って意見を表明したのは、
一つは日演連との意見の食い違いが大きくなってきて、
映画製作を担うプロデューサ、監督の共通認識を
表明しておく必要を感じたからだと思う。
黒澤自身、意見の相違があったのに分裂しなかったのは、
あの二人が余りに酷かったから、だから団結したという意味のことを言っているので。
だから二人がいなくなると、みんな意外とあっさりと復帰している。
黒澤は映画芸術協会の中ではかなり東宝復帰が遅い部類。
ただ「醜聞」の時に、相手は堀川だったと思うが、東宝に来て、
「松竹には凄く優秀な助監督(野村芳太郎)がいる」と話していたはずなので、
ちょくちょく東宝砧撮影所にはよっていたんだと思う。


882:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 01:12:56 ZV4ABw9d
>>880
俺も「野良犬」は好きだわ。
セットもめちゃ安そうだけど、ギラギラした感じと相まっていい。

あれはストによる製作停止を嫌い、第三組合を作って、
東宝からの製作を請け負うためにつくった新東宝で作ってる。
いわば争議で裏切った人たちの会社なのに、映画芸術協会の人が
新東宝で映画を作ってる。田中友幸、成瀬巳喜男など。
それだけ憎しみが渡辺、馬淵に集中していたのだろう。

883:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 01:20:33 TUbaqhsF
>877さん
>879さん

正規版を集めることにします。

ご返信ありがとうございました。

884:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 02:39:29 2nOrqSky
>>875
URLリンク(www.jmdb.ne.jp)
これは黒澤が企画・脚本で、演出にも随分と口を出したらしいから、実質、黒澤がプロデューサーと言えると思う。
(「ポルターガイスト」におけるスピルバーグのような立場だったのかも)


885:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 15:36:29 1tsJKH28
編集は実質上黒澤がぶんどったらしいし。

886:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 17:23:37 xH5HSFRn
>>878
>(松竹ではクレジットはないもののこれが当たり前; 1st助監督が仕切る)
戦前戦後の各社でよく、助監督のクレジットがなくて、最後に監督と並んで、
助監督が小さな字で記載してるね。いま、知らない人が見たら、共同監督だと思っちゃうよね。

>これはプロヂューサ・システムの事実上の放棄に近い。
「黒澤作品」というブランド力を考えたら、ある種、当然だと思うけど。
作家の「自由」を認めるかわりに、「責任」も担ってもらうよ、と。

>>882
>映画芸術協会の人が新東宝で映画を作ってる。
実質、映画芸術協会の下請けによる新東宝配給作品だよね。
撮影所は貸しスタジオだった太泉映画を使ってる。
後年、「西鶴一代女」「宗方姉妹」なんかと一緒に東宝が権利を買い上げ、
東宝マークをつけて再公開、以来東宝配給に。

887:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 18:35:07 ZV4ABw9d
「野良犬」の頃はまだ新東宝が自社配給宣言してないから東宝配給だよ。
スタッフもほとんど新東宝の人間だし。
東宝の劇場にかける映画を作るための量産体制で、貸しスタジオを借りてる。
「野良犬」直後に新東宝が自主配給宣言。
たしか中川信男の「私刑 」が最後じゃなかったかな。

谷口千吉さんが、三本目の「ジャコ萬と鉄」を、
東宝&49年プロの製作で作っているのは、
まだ社員だったからじゃないかな。
争議中の芸術家グループにも名前連ねてないし。
その直後しばらく東宝を離れて、黒澤と同じ頃に復帰。
東宝を離れた直後の「暁の脱走」(新東宝)は、みなさんご存じの通りの黒澤脚本。
「ジャコ萬と鉄」でピン立ち出来て、やっと自分の思う行動を取れるようになり、
黒澤もそれを祝福して、東宝外で共同脚本になったんだと思う。

888:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 20:10:54 SjjT5ij1
>蜘蛛巣城の前あたり、本来、「蜘蛛巣城」や「隠し砦」「用心棒」
など黒澤がプロデュースして、他の監督に撮らせる企画があった(はず)。
そういうのって、考えてみたら、製作部長じゃないとやれないかも。

というより、「蜘蛛巣城」も「赤ひげ」も
堀川に監督させるつもりで書いた黒澤が脚本だったはず。

黒澤プロ作って独立したといっても
実質的には東宝社員みたいなもの。
黒澤が本当にフリーになったのは
「赤ひげ」以降だろう。


889:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 22:00:00 AHSiJfFy
>>872
世界の黒澤とされるたんなる一社員なのかというのは
研究する上でなかなか興味深いところ

一社員の分際で七人の侍であそまで予算オーバーさせたわけだし

890:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 22:20:47 lT/bO6tW
>>889
なるほど。そんなことまで知りたがる
君はかなりの黒澤マニアってわけだ。

891:この子の名無しのお祝いに
08/10/18 22:38:35 E6mFZzb0
書いた黒澤が脚本?

892:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 00:40:36 UvUcKMtF
>>888
> 実質的には東宝社員みたいなもの。

それは全然違う。

893:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 00:49:36 PqN69YHo
東宝がカネにうるさいから黒澤は怒って飛び出したんだし、その前も後も喧嘩ばかりだった。

894:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 00:53:53 PqN69YHo
>>888の「書いた黒澤が脚本」も凄いが、
>>889の「世界の黒澤とされるたんなる一社員なのかというのは研究する上でなかなか興味深いところ」はもっと凄いな。
凄すぎて笑えない。寒気がしてきた。

「蜘蛛巣城」も「赤ひげ」も堀川に監督させるつもりだったという話は、初めて聞いたな。
そんなことが有り得るのだろうか? 想像もできない。

895:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 01:31:44 2iaNTgPi
今年の東京国際映画祭のオープニングセレモニーで、10月18日

映画コンペティション部門の審査委員長のジョンボイトが、挨拶スピーチを行った。
その内容は、ジョンボイトが14歳のとき
黒澤監督が羅生門でカンヌ映画祭グランプリをとり、彼はその授賞式に出席し
花束を渡した、という思いで話を披露し、「ありがとう、クロサワさん」。
っていう言葉でスピーチを締めくくった。なんか感動したよ。

黒澤明が日本人であったということで、
おそらくハリウッドや世界中の1流映画人が
日本に対する敬意を少しでももっているというところがある。
って感じたよ。

世界の映画に巨大な影響を与えた天才的な日本人巨匠が1人いた
というだけで、映画に携わる人々の日本へのまなざしをどこか特別にしている。
巨匠の存在ってそれくらいの偉大な国際的文化遺産なんだね。



896:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 02:07:03 JYE2THHs
>黒澤監督が羅生門でカンヌ映画祭グランプリをとり、彼はその授賞式に出席し
花束を渡した、という思いで話を披露し、「ありがとう、クロサワさん」。
っていう言葉でスピーチを締めくくった。なんか感動したよ。

それは大嘘。
賞もらったのベネチアだし。
黒澤は授賞式なんて出てないし。

関係者もいないので
仕方なく会場にいたベトナム人留学生に
トロフィー渡したというのは有名な話。

>「蜘蛛巣城」も「赤ひげ」も堀川に監督させるつもりだったという話は、初めて聞いたな。
そんなことが有り得るのだろうか? 想像もできない。

堀川が自分でそういってるんだから間違いない。
椿三十郎のベースになった脚本が
堀川に監督させるために用意した物だったぐらいは知ってるだろ?

黒澤はなんだかんだいっても
堀川のこと相当可愛がってたからね。

897:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 02:29:30 UvUcKMtF
>>895
ジョン・ヴォイトが14歳だと、
影武者/カンヌじゃなくて、羅生門/ヴェエツィアの方だね。

ヴォイトは「暴走機関車」に出てるね。
黒澤の酷評を知ってるのだろうか。

898:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 03:24:40 2iaNTgPi
>>896,897
すまん。思い込みで間違えた。
ジョンボイトは14歳の時に、グランプリに輝いた羅生門に出会った。
それ以来、黒澤映画をずっとおっかけていた。
あとで俳優になってから、どこかで黒澤監督と同席する機会があり、花束を渡す機会があったが
巨匠の前で、1生徒みたいになってしまい、緊張して一言も話せなかった。
との思いで話でした。
最後に「クロサワさん、ありがとう」でした。すまん。

いいたいことは、黒澤映画祭でもない違う映画祭の審査委員長就任のスピーチで、
世界的に有名な日本人である黒澤の話をしたということに意味がある。
世界的な映画人が日本人にいたということが、日本にとってありがたかったといいたかっただけです
ジョンボイトも、敬意を表して、わざわざ黒澤の話題をはなしたと思う。
それも黒澤と黒澤作品があったからこそ、可能であった。



899:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 03:43:23 CMD83uuj
くそ~BS2!昨日放送の天国と地獄!
たかが震度3程度の字幕テロイラネ!

900:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 05:07:19 2Pw+dxDs
>>899
えっ
録画してまだ見てないんだけど、何時頃ですか

901:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 05:27:13 2Pw+dxDs
十時半ですた

902:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 10:17:41 Uf+eUv/Z
最低だな! 再放送しろ!

903:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 10:21:44 Vu0s6nBc
>>899
せめて、画面に被らせない配慮が欲しいよな。

「マイフェアレディ」でも同じような事やって、その時はお詫び再放送やったよね?
天国と地獄も 再放送やってもらうように抗議メールを送ろう!

904:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 11:00:21 anEvXLUL
震度5とか6ならまだ分かるけどねえ
震度3で被らせる手はないだろう
どういう神経してるのかね

905:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 13:20:36 HbI9oUKT
乱、CX放送時も うわ!朝起きたら三の城攻め込まれとる!の絶妙の瞬間に
ニュー速テロップとクリック音が流れてw

906:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 14:05:11 dXCSz3/l
堀川はもし自分が「赤ひげ」を監督してたら
あんな傑作にはならなかっただろうが
もっと人間的な赤ひげになったんではと
いってるよ。

907:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 14:43:55 abQ1QUNQ
「赤ひげ」は小説のほうが人間らしいね。
クロサワ映画版だと、「こんな立派な奴いるわけねーだろ、しかもメチャ強いしw」って感じ。

小説では赤ひげは過去に人殺しもしていて、その罪滅ぼしをせずには生きていけない
みたいな人間くささが読めるので「こういう人間もいそうだな」と思える。

瀬戸内寂聴が実際、若い頃に幼い自分の子と夫を捨てて男に走ったことに苦しんで
罪滅ぼしのように、いろいろと苦しんでいる人を助ける活動に邁進してるのに似た感じ。

クロサワ映画版は赤ひげ本人が抱える苦悩みたいなのが描かれていないのでまあ、
映画としては痛快だけど、「ま、こんな超人いるわけない。作りモンの世界よな」となってしまう。

908:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 14:44:07 89HrKV7b
昨夜NHKBSで初めて「天国と地獄」を観た初心者に教えてください
映画が始まる前に豆知識のコーナーで
「黒澤は・・・ 汚職・ジャーナリズムの暴走・核開発への警鐘・・・」という説明がありましたが
それぞれの映画をお教え願えないでしょうか

909:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 14:50:46 dr/fUdTC
その位ちょっと調りゃ分かるだろ…と言いつつ。

汚職=悪い奴ほどよく眠る
ジャーナリズム=醜聞
核開発=生きものの記録

910:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 15:02:22 89HrKV7b
>>909
どうも

911:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 15:10:35 WX3hfzTV
堀川(爆笑

912:この子の名無しのお祝いに
08/10/19 15:45:56 rqh0YPce
小説の赤ひげは短編連作の狂言回しに過ぎないからな。
決して主人公ではない。
映画版とは構造が違うんだよ。


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