08/07/14 17:34:58 96kGs3Iv
うちの親父はこの前初めて見たそうな『野良犬』に感心してたね。
うだるような暑さを肌で感じられるような映画なんじゃないかな。
51:この子の名無しのお祝いに
08/07/14 18:13:33 qagPx5QF
一年で一番暑い時期到来の今、俺んちみたいな扇風機しかない部屋で観ると、
より体感できるね、この映画w
52:この子の名無しのお祝いに
08/07/14 18:50:54 NNQC2G7P
暑さの演出が黒監督はうまいね。
「よいどれ天使」なんか、暑苦しい事。(真冬に撮ってるのに…)
53:この子の名無しのお祝いに
08/07/14 18:57:13 Tu0GpK9i
この映画を見るときは、団扇か扇子でがまんしなさい。
54:この子の名無しのお祝いに
08/07/14 19:23:56 qagPx5QF
承知!
55:この子の名無しのお祝いに
08/07/15 14:16:09 7yyvoIxg
真夏シーンは真冬に撮るほうがいい。
暑さの表現絵にするため、皆工夫するから。と黒澤。
56:この子の名無しのお祝いに
08/07/15 17:34:36 Ebb+ySwO
「悪魔のいけにえ」は 連日40度以上の酷暑の中で冷房無しで撮影されたそうだが、画面上では寒くすら感じる。
…なかなか面白い現象だ。
57:この子の名無しのお祝いに
08/07/15 18:06:26 tSyRNx+V
パチスロ「七人の侍」
このCMみたときは、おーい久男、オヤジが泣いてるぞと思った。そのあと、子供の教育を嫁に丸投げした
黒澤明にも責任あるなと思った。
58:この子の名無しのお祝いに
08/07/15 18:17:37 Gskihdej
いい歳した息子のする事をいちいち他人に親の教育の責任どうのと言われるのでは
明も気の毒だろ。
お前のオヤジも言われてるかもよww
59:この子の名無しのお祝いに
08/07/15 19:25:13 d634m+5i
女形のほうが女を色っぽく演じられるのと同じ理由だな
ないことを自覚するがゆえに、非常に敏感になる。
60:この子の名無しのお祝いに
08/07/15 19:42:59 DMDJ2JrK
美人女優でも素顔は大工や船乗りの親方みたいな人が多いらしいしねw
61:この子の名無しのお祝いに
08/07/15 20:36:17 n54z+Dl4
俺は七人の侍や天国と地獄といったメジャーどころはもちろん好きだけど
個人的には「生きものの記録」(←字合ってるかな?)と「悪い奴ほどよく眠る」が好きだな
ただどっちも初めて観た時は凄い暗い気持ちになった
62:この子の名無しのお祝いに
08/07/15 20:47:19 e5Sg9yQw
>>60
おっと、原節子の悪口はそこまでだ
63:この子の名無しのお祝いに
08/07/15 22:53:50 V2lnApIW
>>57
借金残して死んだ親父が悪い。
64:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 00:08:38 1EEd53Lg
>>63
逆に考えるんだ
借金して放映権をばら撒かざるを得なくなったために、それまで黒澤を気にも留めなかった若者が
黒澤のモノクロフイルムに接するようになって新たなファンを拡大している、と。
何を隠そう、俺もその一人。
椿三十郎と隠しとりでのリメイク騒動があって、きになっておおもとの「七人の侍」と「生きる」のDVDを買った。
いやあ、はまるはまる。いい映画は、やっぱりいい映画だと思った。
これもふりかえれば、黒沢借金が原因。借金様様。
65:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 00:25:15 66TPRVbO
元義理の娘 林寛子も実家パチンコ屋だたような・・・
66:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 01:30:12 Zf03gwXA
久雄は今となっては「馬鹿者達」となりはてたのさ・・・・orz
67:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 01:58:28 yfJj32Pf
パチンコのCMみて
まぁチョットうれしかった
68:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 02:06:14 2guIWB9D
織田三十郎よりはマシに思えたかな
69:この子の名無しのお祝い
08/07/16 02:20:47 GnETDbma
あまりにも偉大すぎる父親のもとに生まれた(才能のない)男の子が
年取った時の悲壮にも
少しは同情するべきだよ
若いときはわけわからんまま、黒澤の長男でよかったけど、
年取ったらもう悲惨。親父くらいの才能があれば別だけど。
70:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 10:48:42 IS1Tb9um
つうか、黒パンはオヤジが生きてるときにこさえた黒澤プロの借金を
なんとかしようとして、いろいろ権利を切り売りしたりとかしてるんじゃね。
71:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 11:40:25 3Uju3OhN
まあ相続人が好きにしてくれればいいんだけど、
パチンコだけはまずいんじゃないかな。
72:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 13:18:45 9Oirk6Vn
>>69
某宮崎の息子とか
73:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 16:08:24 Kd+q2u7o
久我美子ってそんなに好きな女優じゃなかったけど、
酔いどれ天使の中の結核の学生役は健気で可愛い。
2シーンぐらいしか出てこないけど文字通りこのヤクザな世界の中で
一服の清涼剤。
74:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 19:14:10 Xu7hTc/5
>>69
日本は映画監督が金儲けできるような仕組みじゃないんですけどねw
かなりヒットした「赤ひげ」ですら黒澤は借金返却のために
自宅売却してるんですけど。
75:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 21:09:00 /oWA1XCu
アメリカ進出が上手くいってりゃ問題なかったかもね、潰したのは自業自得だが。
76:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 21:21:08 2guIWB9D
黒澤が最晩年でコンスタントに映画を作れたのは久雄の尽力も大きかったと思うけどなあ
借金もハンパじゃないだろう
リメイクぐらい大目に見てもいいんじゃないの
パチンコにオリジナルの「七人の侍」映像を使うのを許可したらさすがに大馬鹿だと思うけどさ
でも黒澤プロが潰れておかしなところに権利が移ったらもっと骨の髄までしゃぶられるぞ
77:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 21:25:36 bsYqz3Gu
>>75
映画監督が 中間管理職でしかないアメリカで、黒監督がうまく立ち回れたなんて、 仮定すら成り立ちません。
78:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 21:40:15 3Uju3OhN
ジョン・フォードですら、「怒りの葡萄」にクランクアップしてから、
勝手にラストシーン撮影されて付け加えられてるからな。> ハリウッド
その代わり、金銭的なリターンが半端じゃないが。
79:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 21:55:33 ConLsStJ
>アメリカ進出が上手くいってりゃ問題なかったかもね、潰したのは自業自得だが。
契約関係の話をきちんと黒澤に説明してなかった
某氏の責任は?
「暴走機関車」の時も(実現しなかったのは別の理由でも)
製作条件なんか黒澤が喜ぶような条件デッチあげて伝えてたらしいし。
80:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 22:04:12 xwBBvOGR
フリッツ・ラングくらいか? 他の国で実績上げてからアメリカに渡って(一応の)成功を見た監督は
ルノワールもヴェンダースも、ラングのようには振る舞えなかった
それでも晩年はドイツに戻ることを選んだわけだが
81:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 22:14:11 /oWA1XCu
>>77
そりゃあのシステムと黒澤は水と油だけど、黒澤本人はやる気満々だった訳で。
ハリウッドシステムに対する情報不足と見通しが甘すぎたのは黒澤の不明でしょう。
>>79
青山は当然悪いよ、でも選んだのは黒澤だったからね。
それに『暴走機関車』をクランクイン直前でアメリカ側の事情を無視して延期を通告したり
『トラ!トラ!トラ!!』の撮影スタジオを東映京都にしたり素人を主要キャストに大挙起用したのは黒澤でしょう?
82:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 22:22:59 /oWA1XCu
>>80
ムルナウ、ルビッチ、ヒッチコック、ポランスキーがいるよ。
83:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 22:48:54 oW105pod
アメリカ進出の成功基準がイマイチ分からんからアレだけど、比較的近年だと
ヴァーホーベンとかも成功部類じゃねかな。
ロボコップ撮る時は英語喋れなかったと言っていたな。
84:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 22:49:44 rRflrGcl
淀川さんが渡米したときにスタジオでフリッツ・ラングを見かけて
『メトロポリス』とかの話をしたら、覚えてくれてたのかと喜んでくれたらしいね。
あなたのような偉大な監督がこんな扱いはおかしいと熱弁を振るったとか。
85:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 23:01:09 xwBBvOGR
>>82
なるほど
それとジールクも
>>83
バーホーベンも嫌気がさして帰国した口になるのかな
86:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 23:05:22 oW105pod
あとジョン・ウーも成功部類だな。
青山の最大の悪事はフォックスとの契約解除理由に黒澤の神経衰弱説を
でっちあげた事だな。
個人的には理由のいかんを問わず黒澤はハリウッド進出は上手くいかなかった
だろうと思うけど(残念だけど)せめてフォックス側のプロデューサーがザナックのまま
だったらもう少しは結果が違ったのかなと思う。
87:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 23:11:42 oW105pod
>>85
ヴァーホーベンまだ頑張ってるよ、ハリウッドで。
スターシップ・トゥルーパーズ3の製作総指揮してる。
88:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 23:14:31 3Uju3OhN
>>86
フォードが監督した映画は俺が「作った」んだと豪語したザナックが?
黒沢もそういう展望を持っていたみたいだが、お花畑過ぎるだろ。
ザナックはプロデューサシステムの権化だよ。
ザナックに比べたら東宝なんて甘い。
89:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 23:24:22 oW105pod
>>88
お花畑でもキャベツ畑でも構わないんが。
同じ失敗するならせめて黒澤が思い描いた通りにやるだけやって
失敗した方を見たかったって意味だよ。
ザナック相手で成功するか失敗するかとかの話はまた別問題。
個人的にはザナックと衝突して失敗したなら黒澤ファンの俺としては「しょうがない」
と思えるからね。
90:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 23:39:55 3Uju3OhN
>>89
> 同じ失敗するならせめて黒澤が思い描いた通りにやるだけやって
> 失敗した方を見たかったって意味だよ。
そんなことありえないのが、ハリウッドのプロデューサシステム。
森岩雄のもとで映画作っていたはずなのに、
そんなことは全く眼中にないのが、東宝時代の黒澤のいいところでもあり、
またハリウッド進出では悪いところになったな。
91:この子の名無しのお祝いに
08/07/16 23:47:18 oW105pod
>>90
思い描いた事って言い方がアバウトすぎたようだ。
思い描いた=アナタも書いている「黒澤の展望」って事。
別に撮影現場で100%思い通りにやって。って意味ではない。
黒澤のやり方がハリウッドのそれとまったく相容れない事は分かっているので。
92:この子の名無しのお祝いに
08/07/17 00:52:28 2MeD9geD
野良犬の淡路恵子が阪神の新井に激似な件
93:この子の名無しのお祝いに
08/07/17 01:50:03 XhJf+hiw
「乱」を「トラトラトラ」降板騒動と重ね合わせてみると
面白い。
黒澤はそのつもりで作ってるはず。
94:この子の名無しのお祝いに
08/07/17 06:48:37 LuVYJ0bv
>>78
映画における作家主義とは、どこまでが撮影監督・編集者などのスタッフの仕事なのか、
プロデューサーの意向なのか、個々の作品毎に結局はよく分からない中で「それでも
そこには演出家である監督の意図が必ず反映されているはずだ」という観客・批評家の思い込み
によってパラダイムが作られていくに過ぎない。
日本だと俊藤浩滋などは完全なプロデューサーシステムだが、それでも山下耕作や加藤泰
のように突出した個性が隠せない監督はやはりいたし、いくら現場で口出ししても
俊藤本人が直接にメガホンを執ることはなかった。
世界的に見てクロサワのような監督全権主義の方が実は特異と看做すべきではないだろうか。
後年は製作資金も集まりにくくなったのは、世界的な知名度とは裏腹に途中から商業
監督としては使い辛い人になってしまったからだろう。ここでクロサワ信者は当時は周囲
の無理解を嘆くわけですが、残念なことに商業監督としてはその程度の評価という現実もあったと思う。
>>93
『影武者』でも『トラ!トラ!トラ!』で出来なかったことをやろうとしたのか、
素人俳優の起用に固執しましたよね。今回は前作と違い年寄りではなく若い人が中心ですが。
たださすがにメインは職業俳優や無名でも演技経験のある俳優で固めていた。晩年まで脇
にそんなに有名ではない俳優やコメディアンを置いたりしていたけど、プロの俳優の段
取りではない何かが欲しいからとはいえ、素人や経験の浅い俳優を使うのは円滑な
現場の進行という点では本当に厄介だったと思う。
データを見ると、主な映画出演は晩年の黒澤作品数本が中心という人もポツポツいて少しビックリする。
ああいう俳優さんたちは黒澤さんの書生というか、油井昌由樹のように黒澤さんが
現場以外でも個人的に親しくしていた人たちなんだろうな。
95:この子の名無しのお祝いに
08/07/17 07:44:34 TFpqd2qW
>>87
あんなの、名前だけに決まってるじやないの。
96:この子の名無しのお祝いに
08/07/17 08:43:54 x9E1rovT
>>94
> 世界的に見てクロサワのような監督全権主義の方が
> 実は特異と看做すべきではないだろうか。
日本だと昔の松竹がそうだったね。
あまり記録がないけど、戦前の日活京都とか、
古い映画屋はみんなそうだったみたい。
映画会社から監督にお金が支払われて、
全てのスタッフ、キャストに監督からお金が払われる。
東宝はそのアンチテーゼとして、プロデューサシステムで
合理的に経営する映画会社として出発したはずだけど、
その東宝に入った黒澤が、製作管理を無視した現場を好むのは、
戦争中にヤマカジの元で、軍人の影響力によって、
かなり自由に製作できた「馬」などを取り仕切ったその経験からじゃないだろうか。
やりたい放題だったはずなので。
97:この子の名無しのお祝いに
08/07/17 11:47:01 ozfp1oCh
>素人俳優の起用に固執しましたよね。
元海軍出身者(あるいは外交官とか)ということにこだわりがあったのであって
別に素人というところにこだわりがあったわけじゃないだろ?
黒澤が欲しかったのはその職業に携わっていた人特有の体臭みたいなもの
(役者の演技では出しえない雰囲気)であって、素人であることに特に意味を求めてたのではないだろう。
「影武者」の場合、すでに侍なんてのはいないわけだから
侍やってる人から募集なんてのは無理だからねw
>後年は製作資金も集まりにくくなったのは
別に映画製作やりにくくなったのは黒澤だけのことじゃないからね。
むしろ5年に一本のペースで撮り続けられたのだから
黒澤は恵まれてる方だと思う。
(それも普通の日本映画の予算を遥に上回る規模の予算でね)
「乱」なんて、よく実現したものだと思うよ。
あんなどうみても一般受けしそうにない題材で撮れたのは
むしろ、「商業監督」としてかなり高い評価を受けてないとできないよ。
「夢」「まあだだよ」なんてのもそう。
これらに出資した人は名誉欲もあっただろうが
損しようとして金出したわけじゃないのでね。
98:この子の名無しのお祝いに
08/07/17 12:00:19 n33sIoZQ
「乱」はフランス出資
「夢」はワーナーが出資
80年代は日本映画はあらゆる意味で最低の時代だし
黒澤の評価も国内より海外の方かの方が高かったからね。
まぁ、外国が出資してくれる様な監督は日本では黒澤しかいないな。
99:この子の名無しのお祝いに
08/07/17 14:11:09 LuVYJ0bv
>>97
>別に映画製作やりにくくなったのは黒澤だけのことじゃないからね。
そんなことは分かり切っている。ただ、コッポラやルーカスが出てくる前、『影武者』の
企画が止まっていた当時の談話などを読むと、どうも本気で「俺様の映画に金を出さない一般世
間はおかしい」と信じていた節もあるんだ。それはつまりは既に黒澤の企画が日本人の出資者には回収可能
なものには見えていない証拠なんだけど、本人はそれがよく分かっていなかったのではないか?
>「乱」なんて、よく実現したものだと思うよ。
>あんなどうみても一般受けしそうにない題材で撮れたのは
>むしろ、「商業監督」としてかなり高い評価を受けてないとできないよ。
その『乱』にせよ、セルジュ・シルベルマンが出てきて何とかなったわけでしょう?
ここでも日本人の出資者は及び腰だったことには間違いない。
>「夢」「まあだだよ」なんてのもそう。
>これらに出資した人は名誉欲もあっただろうが
>損しようとして金出したわけじゃないのでね。
スピルバーグが助けてくれた『夢』はともかく、『まあだだよ』は完全に徳間康快の乱心で完成
した映画だよ。徳間本人はクロサワの名前で客が来ると本気で信じていたようだけど・・・。
公開後に数字が出た後、当時の電通の担当者は責任を問われて映像部門を外されたのではなかったっけ?
要するに当時の黒澤の本当にやりたいことを通すと、既に日本国内市場では回収
困難な見積もりしか出てこない。海外に売るといっても、天下のクロサワでも日本
語映画を世界中でヒットさせることなど所詮は不可能なんだよ。
『影武者』も『乱』も向こうの出資者の得失の結果は不明だけど、そんなに利益が出たか
というとどうだろうか? 儲かっていたら『夢』の企画をスピルバーグに相談する
必要もなかったのではないか?
コッポラやルーカスやスピルバーグは助けてくれるしアカデミー賞もくれるけど、
しかしハリウッドからは『トラ!トラ!トラ!』事件以降、実質的に拒絶されているので、
もはや本格的なハリウッド進出は有り得ない。
もちろんそれでもネームバリューで内外からお金が集まるのは偉大なことではあったけれど、クロサワ
は既に商業監督としてはやはり失格していたと思うよ。
100:この子の名無しのお祝いに
08/07/17 14:41:19 WeBRTDwa
>93
「乱」が特別、というわけではなく、橋本が指摘している「影武者以降は全て主人公が監督自身」という事の一環だと思う。
ただ、黒澤が意図的にやった、というのはないと思う、そういう事を「意識的、意図的」にやる人じゃないだろ。
脚本自体は「乱」の方が先だから、意識したわけではなくトラトラ事件の影響が出てしまったんだろう。
101:この子の名無しのお祝いに
08/07/17 23:09:06 x9E1rovT
「酔いどれ天使」「赤ひげ」だって、
志村←→三船、三船←→加山が、
ヤマカジ←→黒澤、黒澤←→スタッフと見れないことないよね。
黒澤は「まあだだよ」みたいな師弟関係が大好きだから。
102:この子の名無しのお祝いに
08/07/17 23:32:57 i7RBt6hX
「目上を敬う若者」というモチーフも時々出て来るよな
勝四郎が久蔵に言った「あなたはすばらしい人です」というのが
「敵中横断三百里」に既にあった
103:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 00:45:42 MghXXdhK
「まあだだよ」なんてどう見たって「こうありたい自分」だよな。
あの誕生会なんて、実際に撮影後にやってた宴会そのまんまだろ?
まぁ、実際には慕われてたんじゃなくて、嫌々ながら仕方なく付き合ってた奴らばかりだったけど。
104:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 03:02:20 Q/5pytHv
>>100
>>103
「赤ひげ」はどう見ても黒澤にしか見えないが
いや「こうありたい自分」か
影武者以降でくくる理由がないと思うが。
乱(脚本)はトラトラトラの後だろ。
初稿だともっと露骨にわかるらしいがね。
>「まあだだよ」なんてどう見たって「こうありたい自分」だよな。
黒澤は孫から今の教師との水臭い関係を知って作る気に
なったらしいから、ちょっとうがちすぎだな。
105:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 03:15:20 Q/5pytHv
>『影武者』も『乱』も向こうの出資者の得失の結果は不明だけど、そんなに利益が出たか
というとどうだろうか?
影武者は海外配給権を買っただけ。
その条件がコッポラ、ルーカスのプロデューサー就任。
国内の配収は25億ぐらいか、制作費15億もかかってないから
十分東宝はもうかってるよ。
乱はフランス出資とかいってるが
ヘラルドが金出さなきゃポシャってた企画。
ちなみにシルバーマンがかね出す気になったのは
影武者の興行成績見てだよ。
黒澤は鎧物は当たらないとかいうけど
じゃあ、当たる奴を作ってやろうと影武者を作って当てた。
乱はシャルウィダンス以前はアメリカでもっともヒットした日本映画で
フランスではロングランしてたはずだけど。
これでも商業的に失敗なのかね?
乱のDVDはこれからも世界で売れ続けるだろう。
こういう成功のあり方でもいいんではないか?
106:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 04:50:41 PjWSw1UT
>>105
>国内の配収は25億ぐらいか、制作費15億もかかってないから
>十分東宝はもうかってるよ。
それは結果的に成功しただけ。『影武者』の企画が止まっていた頃は「なんで俺の映画にカネが出ないんだ」
とクロサワはインタビューでかなりゴネていて難航していた。
1980年の興行成績表があるけど、URLリンク(www.walkerplus.com)
当時の東宝にとっては、『影武者』よりも自社出資ではなくリスクの少ない『復活の日』(TBS=角川春樹事務所)
『ドラえもん のび太の恐竜』(小学館=シンエイ動画)『戦国自衛隊』(角川春樹事務所)
『天平の甍』(「天平の甍」製作委員会)の方がよほど有難い映画だったはず。
東宝がTV局・有名出版社・芸能プロなどと組んでヒットさせる方程式を生み出して、自
らリスクも取る直接出資作品を増やしたのはここ10年ぐらいのこと。
現に『乱』に東宝はもうお金を出さなかったし、ヘラルドの原正人も没後の『雨あがる』までは関わっていない。
>乱はシャルウィダンス以前はアメリカでもっともヒットした日本映画で
>フランスではロングランしてたはずだけど。
それも結果的にシルベルマンの側は儲かったかもしれないけど、以後も「またやりましょう」
とはなってないでしょ?(まあシルベルマンも寡作だけどねURLリンク(www.imdb.com))
『乱』も日本国内では期待外れに終わっている(1985年の日本映画興収3位だけど、制作費が
掛かっているので本当はもっと入ってもらわなくてはまずかった。ちなみに1位は
フジテレビジョン=博報堂=キネマ東京の『ビルマの竪琴』)
『影武者』以後のクロサワ映画は1本毎にプロデューサー・製作社が代わっていたわけで、ク
ロサワのネームバリューで何とか制作が続けられていたのが本当のところだと思うよ。
『夢』も日本語映画が海外で当たるはずがないし(日本国内で撮影したお陰でハリウッド映画に
比べれば遥かに低予算で済んだので、向こうの出資者は損はしていないかもしれないが)
『八月の狂詩曲』も奥山和由が映画ファンドで大金を集めて投資家を騙して作ったも同然だし、『まあだだよ』は
公開後に徳間グループと電通で大問題になった。
とはいえ、ネームバリューで制作が続いていっただけでも凄いことなんだろうけどね。
107:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 06:20:41 ygQOpK1M
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)だけ読んだ。
108:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 10:03:38 Q7GvVxHW
東宝が黒澤末期作品に手を出さなかったのは、金の問題というより、
完成延期が繰り返されたりしてトラブルが起きた時に巻き込まれるのが御免だという意識だったと思う。
興行を引き受けるだけなら責任は負わずに済むから。
「乱」のジョルジュ・シベルマンは、最初はあそこまで深く付き合うことになるとは思ってはいなかったんだろう。
日本側の金がなかなか集まらず、結局は大部分を負担することになったけど。
途中、日本映画に出資することに対してフランス政府からストップがかかったりして揉めて、
余計に「いまさら後には引けない」という気持ちになってしまったんではないか。
フランスは自国文化保護に熱心で、外国映画への出資は原則禁止されている。
(広告のキャッチ・コピーに英語など外国語を使うことを禁じているほど排外意識が強い)
フランス政府からの規制は、結局は「『乱』はフランス映画だ」ということにして切り抜けたはず。
結局、出資比率を高めて殆ど自分側で出資しなくてはならなくなった。
同じようなパターンに、アナトール・ドーマン製作、大島渚の「愛のコリーダ」「愛の亡霊」、
寺山修司の「上海異人娼館」があるが、あれらは完璧にフランス側完全出資だった。
(国内経費についてはフランス映画社や東宝東和が負担するなど、
規制すり抜けの誤魔化しが幾らかあったようだけど)
シベルマンが以降の作品にお付き合いしなかったのは、こういう経緯を考えると当然のこと。
ちなみに、黒澤は「乱」製作途中の84年にフランスの芸術勲章を授与されているんだけど、
これは政府側に「乱」出資問題についてシベルマン側に味方する人がいて、
バックアップの為に世論を盛り上げようとした策略だったんだろうと思っている。
或いは、シベルマンが役人に賄賂を渡して授章をとりはかったか? 時期的にタイミングが合いすぎている。
109:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 10:06:46 x3ha+AgZ
シルバーマンとシルベルマンとシベルマンは同一人物?
110:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 10:19:34 1o6YSZY2
>>108
大島のフランス完全出資の場合は、海外ロケと同じ扱いでしょ。> 経費
大島にはキャスティングの自由もなかったわけだし。
111:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 16:57:20 /HCoYBJo
徳間の社長はルパンがこけて干されてた
宮崎に「ナウシカ」(これもこけた)。
「ラピュタ」(これもこけた)と儲かりそうもない映画に
次々と金出してくれた人だからね。
他にも「敦煌」「おろしあ国酔夢たん」とか
金かかってるわりに、客はいらない映画も作ってるし。
>公開後に徳間グループと電通で大問題になった。
最上層部の決定で金出したのに問題になんかしようがない。
都市伝説ですか?
>東宝が黒澤末期作品に手を出さなかったのは、金の問題というより、
完成延期が繰り返されたりしてトラブルが起きた時に巻き込まれるのが
御免だという意識だったと思う。
「影武者」が公開遅れで大変なことになったからね。
112:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 17:30:44 ieBhu+GB
ナウシカ、こけたかぁ~?
113:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 18:19:08 7xIBldPD
ルパンだって期待値ほどではなかったのかも
しれないけどコケてないだろ興行的には。
ずいぶん粗い意見だな。
114:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 19:10:50 kZfUujSF
>>112
興行的にはこけた。
URLリンク(www.walkerplus.com)
すごい宣伝だったから、コケたとしか表現しようがない。
ドラえもんはもとより、東宝マンガ祭、幻魔大戦にも負けてる。
ただし作品の評価は高かった。
キネ旬では、日本映画で、評論家投票7位、読者投票1位。
115:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 19:29:21 iwK8eNat
ちなみに
となりのトトロもこけてる。
商業監督として認められたといえるのは
「魔女の宅急便」からだよ。
それまでは徳間の社長の道楽で作らせてくれてたようなもの。
116:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 20:15:01 7xIBldPD
徳間の社長は偉かったって話か。
117:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 20:27:51 MghXXdhK
リアタイで直接興収あげられるようになったのは確かにその頃からかな。
要するにラピュタまでは話題にしてたのアニヲタだけだった、って事。
>113
>111が言ってる「ルパン」がどれの事なのかわからんのだが。
「カリ城」なんてコケたどころの話じゃないくらい大コケもいいところだった。
118:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 20:42:10 RZ0Uz0cO
>>116
評論家の評価は高かったからね。
アニメの監督で多くの映画評論家にも評価されたのは宮崎が最初でしょ?
黒澤は手塚や宮崎の作品は評価してるけど、白土三平は興味なかったのかな?
お父さんに絵を教わったんで作品を読むぐらいはしてもおかしくないと思うんだけど。
119:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 20:54:26 2xRv52A0
>>111
「影武者」での東宝と黒澤プロで制作費12億⇔15億円の綱引き合戦に
ついて黒澤本で堀川監督が自作を例に挙げて配給会社と製作プロとの
様々な条件での負担率について書いていたのは興味深かった。
東宝としては絶対に損をしないギリギリの線での算出だったらしい。
「腕のいい天才職人だけど"納期と予算"を守れない」前科があるからね。
田中Pは本当は関わるのも嫌だったらしい・・・・・・・・・・・・・
自国文化を保護・理解のあるフランスを例に挙げてシベルマンが
「なんで日本の名だたる企業はクロサワに金を出さないんだ!」と話に
対して「黒澤の映画に金を出すんなら政治献金した方が遙かにマシ!」
なんて財界筋の悲しいコメントがあった。
120:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 21:18:47 TBRJzDn6
黒澤久雄いい加減にしろ
何だよCR七人の侍
121:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 22:20:56 mkayFuJL
>>119
>田中Pは本当は関わるのも嫌だったらしい・・・・・・・・・・・・・
「本多君を見習って・・あれっ、本多君も今はあっちかw」とか思ってたのかな
122:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 22:23:27 75Mrfyee
黒パンに5000点!
123:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 23:16:10 TsQjqbLA
黒パンの年代の連中は今は「馬鹿者達」
124:この子の名無しのお祝いに
08/07/18 23:36:02 Bq1nm8wL
>>115
トトロこけたんか・・・。意外だな。まぁ全作品DVDで元取りまくりだろうけど
125:108
08/07/19 00:01:48 +BNECKTK
「フランス映画じゃないのに、フランス政府の出資規制のせいで、無理矢理にフランス映画だということにしてしまった」
という例の最たるものを思い出した。
黒澤とは関係のない話なんだけど。
チャールズ・ブロンソン主演の西部劇「レッド・サン」だ。
URLリンク(movie.goo.ne.jp)
プロデューサーがフランス人で、‘正規版’ではブロンソンも三船もフランス語を喋っている。
126:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 00:04:31 OIthkirQ
興業収入5億円、
TVスペシャルの「海が聞こえる」を除けば宮崎作品中最も客の入らなかった作品じゃないかな?
127:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 00:05:32 OIthkirQ
海が聞こえるは宮崎作品じゃなかった
128:108
08/07/19 00:07:09 +BNECKTK
同じプロデューサーのスティーブ・マックィーン主演作品「パピヨン」も、実はフランス映画なのだった。
URLリンク(movie.goo.ne.jp)
129:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 00:13:29 KiNUvSJj
本間先生と田所兵衛が同一人物と知ってびっくり
130:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 00:45:29 b3TEbLev
>>115
ほんと意外。もののけ姫より断然面白いのに。映画の評価って難しいですね。
131:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 02:21:21 aFSH7Bw2
>>121
そりゃ本多さんは監督補佐をやれば、報酬が得られるけど、
プロデューサは金を出す方だから、損する可能性があるんだもの。
132:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 02:23:30 elPTLVMA
「となりのトトロ」と2本立てだった「火垂るの墓」も
たまには思い出してあげてください><
133:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 02:30:02 aFSH7Bw2
>>130
評価じゃなくて、興行収益だよ、低かったのは。
黒澤の映画を見ていると誤解するけど、
評価の高い作品だったら、客が入るわけじゃないし、
(黒澤はそれがかなり一致している希有な映画監督)
宮崎の映画は話が荒唐無稽だから、
人気が浸透するのに時間かかった。
見るまでどんな映画分からないというのでは本来客は呼べない。
134:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 02:53:24 cEYfmsmW
>宮崎の映画は話が荒唐無稽だから、
人気が浸透するのに時間かかった。
アニメでヒットするのは
すでに知名度のある作品がほとんど。
完全オリジナル作品でヒットしたアニメってあったか?
アニメは客層が限られてるから、宮崎みたいなオリジナル作品で
ヒットさせるというのは難しい。
ナウシカがこけたのは安田成美の下手糞な
「かぜのたにのなうしかー」という
脱力系のイメージソングのせいもあっただろう。
あれ聞いて、見に行こうと普通は思わんぞ。
135:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 06:04:23 gyfD+FeZ
ナウシカの場合、徳間書店から結構な数のアニメ関連本が出ている。
だからそういうのコミで、元は十分に取れている(と思う)。
136:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 09:34:46 b3TEbLev
>>133
興行収益≠評価なのはもちろんですが、どうしても興行収益≒評価
で語られがちですよね現実には。だから面白い作品も人知れず結構
消えていってるんだろうな、と思います。
137:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 10:55:07 aFSH7Bw2
この板はそういう作品を掬い上げるのがどっちかというと得意な板なんだが、
黒澤関連のスレは、興行収益≒評価って人、比較的多いね。
晩年スレは不遇な作品を好きだという人もいて面白いけど。
138:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 14:12:07 P5NC6R6Y
黒澤は興行収益と評価がほぼ比例するってとこがやはりすごい。ちゃんと興行成績を
残すから「信者」と言われたときに「そのへんのオッサンも見てるよ」と言い返せる。
30作品の中で1つ。「生きものの記録」だけは赤字だったけどね。
タケシはHANABIを除いては興行成績と評価が全然一致しないので「信者」と言われて
言い返すことができない。「そのへんのオッサンも見てるよ」という事実がないから。
黒澤もカラー時代は疑問符のつく作品多いけどね。モノクロ時代に文句をつけるアホは
非常に少ない。
139:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 15:00:56 9+bvFn84
>134
そもそもあの時点で、人気TV作品の長編化以外のアニエーション映画を見に行く奴なんてアニヲタ以外いなかった。
だからナウシカにしろ、ラピュタにしろ、「こけた」ってのは、
ジブリブランドが確立した今の視点からの感覚である事は言っておかないと誤解を招く。
そもそもナウシカなんて「あたる」はずがない企画だったわけで、
製作側が当初想定した程度の興収ラインには充分達してた。
140:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 16:14:04 aFSH7Bw2
>>114に上がっているURLで、ナウシカ前年の1983年見てよ。
「幻魔大戦」が10億8千万円で8位じゃん。
1980年の「影武者」が1位で26億8千万円だからね。
原作付きとは言え、アニメも単体で商売になるって時代来てたのよ。
141:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 18:46:53 2/zpKCv/
今日の「白痴」はテロ攻撃の恐れが高いなあ
>>131
何を言ってるのかよく分からないが、121は
田中Pはけして予算を超過せずに作品を作った本多監督とは相性がよかったことを
言ってるんじゃまいか
142:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 19:09:19 c9NyCfOo
「時かけ」とどっちを見るか迷う
143:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 19:31:36 7P2ZsCIO
>原作付きとは言え、アニメも単体で商売になるって時代来てたのよ。
あれは角川の宣伝の力が大きい。
いわゆるアニオタ層以外にも観客を広げられたからの
興行成績。
144:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 21:26:10 rKxxD7o8
黒澤明監督の仕事の全体像を俯瞰するために、5年ごとに活躍を区切ってみた。
33才 姿三四郎
34才 一番美しく
35才 續・姿三四郎 --終戦--
35才 虎の尾を踏む男達
36才 明日を創る人々
36才 わが青春に悔なし
38才 素晴らしき日曜日
38才 ● 醉いどれ天使
39才 静かなる決闘
39才 ● 野良犬
39才 醜聞
40才 ● 羅生門
41才 白痴
42才 ● 生きる
44才 ● 七人の侍 --- 以後、志村は脇役に回る -----
45才 生きものの記録 --- 音楽の早坂 離脱(死亡) ------
47才 蜘蛛巣城
47才 どん底
48才 ● 隠し砦の三悪人
50才 悪い奴ほどよく眠る
51才 ● 用心棒
52才 ● 椿三十郎
53才 ● 天国と地獄
55才 ● 赤ひげ
60才 どですかでん
65才 デルス・ウザーラ
70才 影武者
75才 乱
80才 夢
81才 八月の狂詩曲
83才 まあだだよ
●は、特に名作として有名な作品(若干人により候補が代わるので、まあ暫定)
30代後半は試行錯誤粗製乱造の時代
40台前半が、脂の乗り切った黄金時代
50代前半が、第二次黄金時代
60歳以後は、老害の時代。
80代はろうそくの消える前の最後の輝き
こうやってみると、黒澤明が実質的に仕事をしていたのは30代後半から50代前半の20年間。
特に40代前半の5年間はまぶしくて目がつぶれるほど。
50代後半以降は、それまでの仕事のハロー効果による仕事。
145:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 21:47:22 c9NyCfOo
ハイ、次
146:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 22:21:58 JJ3CkSaT
>>144
デルス 影武者 乱 は大傑作だよ。
まあ白黒の傑作群が神すぎるだけで、たとえ黒澤がデルス 影武者 乱しか
作ってなくても、確実に日本映画史に残った。
147:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 23:00:18 aFSH7Bw2
俺もデルスは好きだ。
148:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 23:03:18 CKHlE33Y
俺は全作品の中で乱が一番苦手。
149:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 23:13:02 8ZHayv7Y
俺は全作品の中で乱が一番好き。
150:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 23:16:30 CKHlE33Y
それマジか?
151:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 23:34:07 QfZswyOj
俺は全作品の中でどですかでんが一番好き。
その次、乱。その次、七人の侍。その次、赤ひげか野良犬
152:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 23:37:03 31pBal+o
俺も好きだよ。
俺のベスト5
1位「乱」
2位「まあだだよ」
3位「天国と地獄」
4位「生きものの記録」
5位「どですかでん」
153:この子の名無しのお祝いに
08/07/19 23:40:08 CKHlE33Y
「乱」好きって人は結構いるもんだね。
別に皮肉じゃないよ。
154:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 00:26:02 iiMXLxib
「乱」は以前から海外の評価は高いね
155:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 00:28:18 7rHKacZC
>143
だな、アレは「アニメ映画」というより「角川映画」の範疇で捉えるべき。
156:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 02:07:45 ZN48Gko4
マイベスト5
1位「酔いどれ天使」
2位「七人の侍」
3位「天国と地獄」
4位「悪い奴ほどよく眠る」
5位「乱」
「乱」はピーターと鶴丸がいいね
157:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 02:41:13 a1L//aLG
カラーになってから以降の作品は評価が低い、と言いたがる人がいるけど、
全然そうじゃないね。
158:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 08:13:28 zIM73adK
>>111
>最上層部の決定で金出したのに問題になんかしようがない。
『まあだだよ』(1993)も徳間グループの屋台骨を揺るがした大作群の一つ。
故徳間康快がワンマンだったので抑えていただけ。電通ではプロデューサーが映像部門を外されたと聞くが?
それと『ナウシカ』(84)がコケたとか大嘘をつくな。配収8億円で作品規模の割には当時としては充分に
合格点の興行を行っている。期待外れに終わったのは『ラピュタ』(86)の方だ。
またナウシカとラピュタの関連グッズ・書籍・二次利用の実入りが良かったことが、徳間
がジブリにのめりこんで行った理由。徳間康快の映画事業は前売りを出資社に買ってもらう動員映画や、
ワンマンの勢いだけで作った映画が多く、徳間グループとしては大半は赤字だった。
その中で唯一、安定的に利益を叩き出していたのがジブリだったので、徳間康快は決して「道楽」
でカネを出していたわけではない。『トトロ』『火垂るの墓』(88)も封切りの数字は
伸びなかったが、二次利用(レンタル・TV放送)は好調だった。
159:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 08:20:35 fUvyjEXt
放送禁止用語盛り沢山の黒澤映画
これでは地上波放送できないな
とあるホームページでみた放送禁止用語一覧から一部
>その状態や職業そのものが侮蔑の対象とされたもの
>(「めくら」、「どもり」、「白痴」、「乞食」、「百姓」、「おし」など)
160:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 08:26:11 zIM73adK
>>111
ついでに書いておくと、『ナウシカ』は当時のアニメージュにいた鈴木氏が、単行本の実売部
数よりも遥かに大きな数字を博報堂にハッタリで言い張ったからゴーサインが出た。
(少なくとも鈴木氏はそう言っている)
別に徳間さんにパトロン意識があったわけでもなく、カネになると踏んだのでやることに
しただけだし、実際にカネになった。
徳間康快がパトロン的に本当に作りたかったのは、むしろ『敦煌』(88)
『おろしや国酔夢譚』(92)『まあだだよ』(93)とかこの辺だよ。
もちろんジブリをバカにしていたわけじゃないけどね。
ただし上記の大作群は実際には徳間グループの屋台骨をガタガタにしただけ
だった。『敦煌』なども数字は出ているけど徳間側の持ち出しが多かったそうだし、
『おろしや国酔夢譚』も制作費の割には数字が悪く、『まあだだよ』に至って
は当時の徳間・東宝では「もういいよ」と言われたぐらいだ。
>>159
黒澤映画が地上波で放送されないのは、別にそういう言葉がやばいわけではない。「お断り」を
出せば済むからね。視聴率が取れないだけだよ。
別にクロサワだけではなく、「名作」は地上波では数字が取れない。
161:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 08:57:51 9nwCZA9b
昔NHK教育で日曜のお昼にやってましたなあ。> 名作
黒澤は、亡くなった後に地上波でもやりましたが。
162:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 09:33:57 75GqATbE
>>159
放送禁止用語?
衛星放送は放送じゃないのかw
と突っ込んでみる。
163:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 14:37:52 C0LbDCxW
それ以前に、昭和から現時点に至るまで「放送禁止用語」というのは存在した事がなかった、
とさらに突っ込んでみる。
164:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 14:47:59 DfsBDGw7
数字や金にこだわって事情通を気取り
結果論を得意げに話すウザイ人
165:事情通気取り
08/07/20 15:25:49 zIM73adK
>>164
ウザイと言われるのは構わないが、ナウシカがコケたとか知ったかで書くなよ。
>>115-116
>それまでは徳間の社長の道楽で作らせてくれてたようなもの。
>徳間の社長は偉かったって話か。
徳間はそんなに甘い人じゃない。ジブリで稼いで赤字の大作にせっせと注ぎ込んでいたんだ。
『まあだだよ』もそんな大作の一本だったわけ。
166:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 17:00:46 PrPa4Q8s
>>163
煽りでも何でもなく、意味するところがよく解らないのだが・・
"法律上"という意味かな?
167:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 19:21:20 D7kRst8V
お上により禁止されたのではなく
自主規制で言葉を使わなくしてる
ってことかな?
168:この子の名無しのお祝いに
08/07/20 20:12:29 C0LbDCxW
↑
まあそうだね、「禁止」した団体や組織はどこにも存在しなかった、って事。
各マスコミがそれぞれに自主判断で「使用に注意を要する言葉」のリストを作っていただけなのが実態。
しかも、昭和末期にはそういうリストさえ更新されなくなっていたらしい。
少なくとも占領が終わって以降、日本のマスコミには「禁止された用語」というのはない。
まぁ実質上は自粛だけど、タテマエ上は一切「規制」さえしていない事になってる。
ただ単に「この表現はあっち方面がヤバいらしいぞ」という現場の伝承を皆が鵜呑みにし続けただけというお粗末。
そういえば、かつて存在した「要注意用語集」テレ朝版の職業表現の項には「ぽっぽうや」が載っていたw
169:この子の名無しのお祝いに
08/07/21 02:55:05 k5z0NYlS
>徳間はそんなに甘い人じゃない。
そうか?
中国大好きで、中国ネタの小説なら
あまり売れそうにもない小説でも出してくれるとか聞いたことがあるが。
甘いから借金かかえることになったんだろう。
「おろしや国酔夢譚」にエリザベス・テーラー出演させるとか
いってた時点で、お花畑脳なのは明らかだろう。
170:この子の名無しのお祝いに
08/07/21 06:57:56 JEyOZ+Q8
他人には厳しい人なのではw
171:この子の名無しのお祝いに
08/07/21 14:28:36 jWRAgyPK
黒澤明の「どですかでん脳」もたいして変わらん
172:この子の名無しのお祝いに
08/07/22 02:48:30 xD/6LWv/
「デルス」と同時期にソ連で撮影されたジョージ・キューカーの「青い鳥」に
エリザベス・テーラーが出演してたから、そのときのコネで
どうにかなると思ったんじゃないかな。
ロシアにうまいことはめられたのかも。
173:この子の名無しのお祝いに
08/07/22 03:47:40 amedrJtD
徳間社長の話だろ
174:この子の名無しのお祝いに
08/07/22 10:38:38 97OXHfw9
>>172の馬鹿さは凄いな。
黒澤とも徳間とも何の関係もないことを根拠にして妄想してる。
どですかでん!と言いながら町を走り回ってる人ですか?
175:この子の名無しのお祝いに
08/07/22 12:33:55 ApVB3t3N
>白痴
原作知らないから話がよく掴めなかった。白痴って病気の名前だったんだね。てっきりバカアホと似たようなもんだと思ってた。
176:この子の名無しのお祝いに
08/07/22 12:47:29 QcH6XQvY
だから、なんでおろしや国にエリザベス・テーラーなんだ、って話だ。
その理由として、ソ連で撮影された青い鳥にテーラーが出演しているから
ソ連の撮影所がテーラーとコネがあるのをちらつかせ、ソ連ロケで日本に
金を落とさせようとしたんじゃないか、と思ったんだよ。
デルスのことは青い鳥がいつごろつくられたのかわかる様にしただけ。
おろしや国の公開が1992年の6月、1991年の12月25日にゴルバチョフ大統領が辞任して
ソ連が崩壊したんだから、おろしや国撮影時にはソ連の撮影所は金に困っていたはず。
そして、おめでたい日本人がまんまと引っかかってしまった。
ま、おれの妄想だけどな。
おまえらの妄想よりは筋が通っているだろ。
177:この子の名無しのお祝いに
08/07/22 14:29:47 h+oUyE4h
おまえは白痴以下のキチガイだよ
178:この子の名無しのお祝いに
08/07/22 18:35:29 rEBuC6zi
白痴完全版まだ~?
179:この子の名無しのお祝いに
08/07/22 21:46:13 xLMF9jCI
実況とかここのカキコを見てると「白痴」ってことばの意味が
言葉狩りによって消え失せようとしてるのかって思わせる
怖え
180:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 01:03:09 u8nzC3zR
>>156
4位に「三十郎」を入れてくれていたらそれでいい
181:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 05:28:34 1mCUzwqe
URLリンク(lifeisart473.blog105.fc2.com)
創造とは記憶である。 黒澤明(映画監督)
182:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 05:47:13 GlV5W2py
「この世界は紙屑なのよ。
文学でも哲学でも絵画でも、ほとんどローマの時代に終わってるのよ。
ぜんぶ模倣だから。」 青木信光
183:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 06:41:23 NiWljGLN
「どん底」がすごく好きですね。ツンツクツク。
江戸時代ならこんな話が出来るのに、現代劇だと
説教風吹かせるのがちょっとなぁ。
184:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 11:39:54 xe5zFZNi
山城新伍さん(俳優)の『東映』の話
ちなみに黒澤明監督がノイローゼになったのは、たぶん東映の俳優のせいだと思う。
『トラ!トラ!トラ!』で石油会社の社長かなにかの素人を使う、と言って、
その人に片岡千恵蔵先生の支度部屋を使わせたんだけど、
これに東映の役者たちが猛反発した。黒澤さんがセットに入ると、
「今にも殺してやろうか」という目でにらみつけるヤツがわんさかいて、
それだけが原因じゃないだろうとは思うけど、「黒澤監督、ノイローゼ」
というニュースを聞いた時、東映の役者は「黒澤のヤツ、ビビリよった!」
と思ったものだった。
「世界のクロサワ」であろうと、東映の役者にとっては関係ない。
むしろ降旗康男監督のように、何百人といる大部屋の俳優の名前を全部覚えて、
通行人役にも「田中クン、もうちょっとこっち」と言ってくれるような、
そんな男気に惚れるという風潮があった。
URLリンク(www.avanti-web.com)
185:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 12:05:02 Nmu1Xaq4
東映の撮影所と黒澤の肌合いが合わなかったのは確かだけど…
でも、降旗の様にと言われてもそれは詮無き事だな。
186:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 12:48:36 VZBc8vpW
時代劇の東映・・・
187:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 13:20:22 TvmnsRiS
>むしろ降旗康男監督のように、何百人といる大部屋の俳優の名前を全部覚えて、
通行人役にも「田中クン、もうちょっとこっち」と言ってくれるような、
黒澤は大部屋の役者どころか助監督がエキストラに
「そこの人」とか呼んだら
ちゃんと名前を呼べと怒るし
わざわざ助監督に名前を確認して
「××クン」とか呼ぶような人だよ。
山田五郎も影武者で本名が「武田」だったため
山田君は武田家と関係あるの?
と休憩時間に黒澤監督に話しかけられたと
言ってる。
山城は黒澤のことを良く知りもしないで
偉そうなんだよ。
188:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 13:22:31 TvmnsRiS
これは恩師の山本嘉次郎にそう
躾られたからそうだ。
189:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 13:43:26 NtCbJRvq
東映みたいなヤクザ会社に馴染めるような人間は尊敬できない。
190:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 13:45:41 XSd2gGch
新伍のヨタ話じゃな
191:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 13:53:15 Nmu1Xaq4
山城は東映しか知らないクセに東映=日本映画界かの様に話すのがウザイね。
まぁ、任侠路線以降から現在の東映太秦でのテレビ時代劇までの流れで
東映で育った俳優やスタッフが幅利かせてたわけだから分からんでもないけど…
192:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 14:58:01 UBUVhtRm
山城は自作で「白沢明の禿武者」とか逝って喜んでるレヴェル。
193:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 15:37:21 U908gQ7V
>>187
「黒澤天皇」のイメージしかない頃に、その手のエピソードに触れて
へえと思った。「黒澤天皇」という表現で結構損してるよね。ある意味的確なんだけどw
194:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 15:46:18 It2+V2M8
ただ黒澤がノイローゼになった理由に、
東映京都のスタッフと俳優の圧力のようなものがあったのは事実だと思う。
でなければ、ヘルメットをして撮影所入りしない。
ライト落とすのは常套手段だし。
田中美佐子も生意気だということで足下に落とされたらしい。
195:この子の名無しのお祝いに
08/07/23 19:05:44 NtCbJRvq
>その人に片岡千恵蔵先生の支度部屋を使わせた
凄い重大事みたいな言い方だけど、それがどうした?って話だよな。
そんな事どうでもいい、って感覚が普通だし、
「畏れ多くも千恵蔵御大だぞ!」とでも言うんだったら、
「千恵蔵がナンボのもんだ、こっちは連合艦隊司令長官だぞ!」っていうのと同レベルじゃねーか、と。
196:この子の名無しのお祝いに
08/07/24 00:58:42 gaKdBGZu
片岡千恵蔵の話すると合コンがしらけるぞ
197:この子の名無しのお祝いに
08/07/24 02:17:31 lPrDYph0
>>195
そういうしきたりで言えば、
黒澤の撮影後の飲み会もどうかと。
198:この子の名無しのお祝い
08/07/24 07:41:58 aNOc+vsZ
山城のようないい加減を絵に描いたような男なんて誰も信用しないよ
ところで、あいつ、今、どこで何やてるの?
199:この子の名無しのお祝いに
08/07/24 08:28:03 lMrHRSb7
知恵蔵の控え室使うってのはマズかったかもな
やっぱりあそこらの御大のランクは志村喬とかより全然上だし
200:この子の名無しのお祝いに
08/07/24 08:34:15 4tRg2upJ
その頃はただの貸しスタジオだろ。
テキトーなこと書くなよ。
チャンバラ映画なんて作ってなかったぜ。
201:この子の名無しのお祝いに
08/07/24 09:09:27 lPrDYph0
けど任侠映画作っていて、トラトラトラの撮影時期は、
引退かと思われた片岡千恵蔵が
任侠にもゲスト出演し始めた頃だったんですよ。
202:この子の名無しのお祝いに
08/07/24 09:12:13 Nj/1IkAz
>>200
何か痛い人が一人いきなり現れたな。
撮影所の仕組みも映画史も知らず、山城程度の人の話も理解できないほど読解力のない人が。
203:この子の名無しのお祝いに
08/07/24 15:53:02 kBripwfq
どですかでん、余りに話が分散しすぎていて何回か観るのをやめて5日かけて観終わった。
こじき親子のエピだけは面白かった。
204:この子の名無しのお祝いに
08/07/24 18:00:55 qe08+M/M
「白痴」怖いなあ。
不完全版で あれだけ怖いんだから、完全版だとどれだけー?
…しかし、原作未読だと相関関係がわかりゃしねえ。
205:この子の名無しのお祝いに
08/07/24 23:13:37 EONDp+yk
「白痴」は札幌雪祭りのシーンが好きだな
206:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 09:28:49 iNqDv6di
山城の黒澤攻撃からは
世界的・歴史的評価では、
自分たちが逆立ちしても足元にさえ及ばない、という
劣等感 羨望 嫉妬 が感じ取れる。
これは現在の日本に向けられる朝鮮人の態度と全く同じであるな。
特に 黒澤ビビりよった、って部分とか。
207:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 10:32:36 ODIrP/FB
しかし実際ヘルメットして撮影所に来た時は、
撮影所は大爆笑だったのではないか?
「ライト落とされてビビリよった」と。
また奇行とさえ言われる当時の黒澤の様子を、
実名で語る東映京撮側の人間が山城くらいしかいないことを考えると、
イジメに近い状況があっただろうことも、改めて納得できる。
そういう意味でも山城証言は貴重である。
無遠慮な発言を期待できる人であるし、
もっと当時の状況を語って欲しいものだ。
山城発言の調子は、当時の東映京撮の様子を
そのまま反映しているんじゃないかと思う。
東映京撮の雰囲気を愛している山城だけに、
自分勝手なことを発言してないと思うのだ。
208:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 10:36:20 jtTWyfSU
山城の発言意図がよく分からない
黒澤イジメを恥ずかしい過去だと反省しているのか
黒澤より東映が上だと言いたいのか
209:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 10:51:38 ODIrP/FB
打ち明け話みたいなことが好きな人なので、
特に意図はないんじゃないか。
「『世界のクロサワ』であろうと~」ってことは自慢なんだろうけども。
周りの証言から、「トラ!トラ!トラ!」にかぎらず、
黒澤は興奮状態になったり、撮影すっぽかしたりすることが、
たびたびあったことが分かっているが、
やはり東映では何か特別なことがあったんだと思う。
身の危険を感じてなければ、ヘルメットかぶって撮影所に行ったり、
ガラス割らせて「警備が十分じゃない」って主張したりはしないだろう。
日本で一番やくざが多い撮影所だしw
210:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 11:47:45 iNqDv6di
黒澤がヘルメットじゃ無くて
衣装から鎧兜でも借りて
「ライトでも何でも落とせや!俺が大将だ!!」
と啖呵切ったら 案外空気好転してたかも、だ。
211:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 12:02:01 fblH8BiI
それじゃノイローゼ確定じゃねーか
212:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 12:16:14 QXSKzSWJ
>>184の山城談話にはヘルメットの話はないけど?
まあ、やくざを嫌う黒澤が本物のやくざが闊歩する東映京撮で撮ろうとしたこと自体、
大きな間違いだ。ハナから合うわけがない。京撮をあてがってよしとする青柳とか、
周囲の連中に恵まれなかった不幸だな。
213:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 13:39:54 hmrMkrSK
あの人を父とは呼びたくない。嘘つきで自分勝手で無神経な人。
214:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 14:00:53 B7kcT4da
↑
南夕花乙
215:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 14:08:26 B7kcT4da
山城は例の第1回日本アカデミー賞式典の司会をやってて、
式典のあいだ再三に渡って賞のノミネートを辞退した黒澤を名指しで批判し続けたよな、あれは醜かった。
黒澤の主張は「映画芸術科学アカデミーがない日本に何故何故アカデミーを名乗る賞があるのか?」
っていう素朴な疑問なわけで、要するに「アカデミーを名乗る裏づけがないじゃないか」という指摘だった。
それを山城は「この賞には権威がない、とボイコットした監督がいる」と曲解してみせ、
米国アカデミーからの祝電を読み上げたり、著名人を紹介する度に、
「どうだ、こんなに権威があるじゃないか!」と、見事なまでに的外れな反論をし続けた。
山城が「こんなに権威がある!」と主張すればするほど「日本アカデミー賞」の権威は地に堕ちていったけどね。
216:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 15:04:57 KqHq9rkz
三船や市川崑まで山城(と同じ日アカ肯定側)に同調したから話はややこしかった。
217:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 18:26:27 T/lNxLYT
なんでことさら山城が叩かれるんだ?黒澤批判をしたのは山城だけじゃないだろうに。
「B級芸人が偉そうに天皇(大巨匠)を」ってとこかな?
作品=人格と思ってる狂信者かな?
218:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 19:30:37 8DXuxcOL
ちょめちょめはジャニーズ批判もしてたね。それで干されてるのかも。
219:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 19:52:46 jwyXgZe1
>>217
世の中、山城好きばかりだと思ってるのか?
>>218
身体壊したりしてるうちに出る幕なくなっただけじゃないの?
関西での活動は知らんけど。
220:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 20:05:53 8DXuxcOL
ラジオ活動をしてるがな今
221:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 20:10:00 D0Ibs+zU
>>217
B級芸人じゃないだろう。山城は映画俳優だ。
俺は「不良番長」シリーズは大好きだ。
映画俳優なのに監督の苦しみを嘲る軽薄さは批判されても仕方ない。
B級芸人だったらこうまで言われない。
222:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 20:29:21 T/lNxLYT
監督の苦しみ(笑)ですか。
苦しまない監督などいないし
名匠と言われる監督ほど毀誉褒貶はある。あって当たり前なのだ。
そこを暴露しちゃった山城の立場は果たして「エイガ俳優」だったかな?
223:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 21:38:23 ksdH7xOM
法螺吹きの山城が言うことを鵜呑みにしてる馬鹿がいるんだなw
224:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 21:50:36 nNYb5sX0
>>223
山城が言ってること自体は昔のキネ旬のルポ連載記事や
最近の「黒澤vsハリウッド」に記されていたことと合致している。
ここでは、彼の言い草、不遜な態度が問題にされているんだよ。
225:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 21:52:03 IGSR5UWf
>>222
何言ってるのか分からん
226:この子の名無しのお祝いに
08/07/25 21:53:46 rCYy/Yu9
>>221
山城は何作も監督もしてるよ。
227:この子の名無しのお祝いに
08/07/26 00:12:28 y1pMKu3n
黒澤信者→ジャニヲタと共闘という構図
228:この子の名無しのお祝いに
08/07/26 00:31:11 nj2MSTNG
>>227
もう本当に頼むよ。出てこないでくれよ。
信者なんかいないんだと何度言われたら分かるんだ。
みんなはお前が嫌いなだけだ。
お前が気味が悪いからみんな逃げ出すんだ。
お前はアンチじゃない。
黒澤映画を無条件に絶賛してるのはお前だけだ。
信者なんてのがいるとすれば、それはお前だけだ。
気持ち悪いから消えてくれ。
229:この子の名無しのお祝いに
08/07/26 14:38:32 TIiG5LDp
↑信者臭を出して黒澤を落とそうとするアンチの偽装
230:この子の名無しのお祝いに
08/07/26 20:56:56 oL0Rj5mj
日曜喫茶室「思い出の黒澤明監督」
7月27日(日) NHK FM 午後0:15-2:00
231:この子の名無しのお祝いに
08/07/26 21:16:47 JcRFU9yq
「サム・ライミは黒澤明のファンで、特に『七人の侍』のファンだった。自分をそのうちの1人(志村喬と言われている)になぞらえて、"Samurai me"をもじり、現在の名前にした」
232:この子の名無しのお祝いに
08/07/26 21:35:22 +K+tEEJ+
>日曜喫茶室「思い出の黒澤明監督」
黒パンがゲスト出演した回の再放送だろ?
黒パンがなぜ「黒パン」なのか
理由がわかるよ。
233:この子の名無しのお祝いに
08/07/26 23:24:32 u19U+cfd
黒パンって誰?
234:この子の名無しのお祝いに
08/07/27 00:20:40 75sdNmay
>>233
クイズダービーみればわかるだろ
235:この子の名無しのお祝いに
08/07/27 05:52:51 h2a/mZPx
>>233
息子の久雄のこと。
236:この子の名無しのお祝いに
08/07/27 14:15:30 4t6l1y8+
池辺晋一郎も武満徹と同じような喧嘩してたのにはワロタ。
237:この子の名無しのお祝いに
08/07/27 15:16:12 53TTe32H
どんな喧嘩?
何かの本にエピソード載ってる?
238:この子の名無しのお祝いに
08/07/29 08:48:08 YUydn2Mb
>>76
フランス政府が資金出してくれてたね
でも黒澤さんの映画、自分の見た範囲の中では、資金が無かった時に作ったという
羅生門はすごいと思った。
見終わって涙が止まらなかった。
239:この子の名無しのお祝いに
08/07/29 11:15:15 /ax4ipKx
ふふっ、子供を間違えた(テレ
240:この子の名無しのお祝いに
08/07/29 16:52:32 GmdER2qT
黒澤レベルの映画なら俺にも余裕でできちゃうよ…
241:この子の名無しのお祝いに
08/07/29 17:02:17 fvrkqbkM
お前なら余裕で出来るよ。いつかきっと…
242:この子の名無しのお祝いに
08/07/29 17:55:59 Go/U5MrZ
>>240
お前は黒澤清か?
243:この子の名無しのお祝いに
08/07/29 18:48:00 QFOJzvNE
むしろ、山下清レベルの知能かも
244:この子の名無しのお祝いに
08/07/29 22:39:20 Oq2Z+1MV
山下清は犯人じゃねぇよ
245:この子の名無しのお祝いに
08/07/29 22:52:32 MbprjcPd
ビートきよしだよ
246:この子の名無しのお祝いに
08/07/29 23:08:49 ckv8tNx3
>244
大久保清と間違えてない?
247:↑
08/07/29 23:10:36 P25MJQCL
画伯のことだよ、坂出の。
248:この子の名無しのお祝いに
08/07/30 23:12:39 RqxzTkfc
黒澤明ってアンチがしつこい監督としても知られるよね
249:この子の名無しのお祝いに
08/07/31 00:31:24 0P+/0X1e
信者が馬鹿なこともな
250:この子の名無しのお祝いに
08/07/31 00:37:46 p4CvyN9U
石田、ヒッチコックスレ荒すのが先じゃねーのか?w
251:この子の名無しのお祝いに
08/07/31 01:11:47 7td21wGh
2008/07/30(水) 23:29:11 ID:??? ?DIA(112077)
故黒澤明監督作品の廉価版DVDを販売されて著作権を侵害されたとして、東宝と角川映画が、
制作会社に製造と販売差し止めを求めた訴訟の控訴審判決が30日、知財高裁であった。
田中信義裁判長は、著作権侵害を認め、販売差し止めを命じた1審東京地裁判決を支持、
制作会社の控訴を棄却した。制作会社側は上告する方針。
対象は「生きる」「羅生門」など昭和18~27年公開の10作品。
田中裁判長は、1審同様に「黒澤監督は著作権者の一人で、著作権法の規定で著作権は、
黒沢監督の死後38年間である平成48(2036)年まで保護される」と判断した。
10作品が適用される旧著作権法では、著作権の保護期間が、著作者を個人とした場合(死後38年)と、
団体の場合(公表後33年)で異なるため、著作者が黒澤監督個人であるか否かが争点だった。
252:この子の名無しのお祝いに
08/07/31 02:09:14 bMLwHncS
>>251
無茶な判決だな。
知財高裁レベルで、判例法主義を否定していいのか?
俺個人は著作権の代表執行権が、
製作者じゃなくて、監督に帰することには賛成だけど、
これまでの判例、通例を覆しすぎだろ。
253:この子の名無しのお祝いに
08/07/31 03:28:35 pfI4+ZJE
何言ってんの?
254:この子の名無しのお祝いに
08/07/31 05:12:22 bv9G/4H8
間違ったことを延々と続けるのはバカです。
255:この子の名無しのお祝いに
08/07/31 07:49:23 g9pPKycB
ん?廉価版を今のうち買っておけ、ってこと?
256:この子の名無しのお祝いに
08/07/31 08:06:33 TQCiMdmN
三つあるアンチスレで三つともフルボッコにされるアンチって弱いな(笑)
257:この子の名無しのお祝いに
08/08/01 17:58:30 T6VuD/nr
絶版になってる「悪魔のように細心に 天使のように大胆に」っていう本が気になってるんですが
どんな内容なのでしょうか?
本持ってる方いましたら詳細キボン
258:この子の名無しのお祝いに
08/08/01 18:20:45 xU69gv2T
スレリンク(occult板)
↑
中国のマジ本物のレイプ拷問殺人動画画像っ!!!
259:この子の名無しのお祝いに
08/08/01 19:58:44 7ndzo7k9
いろいろ検索してネタ探して
それでも誰にもかまってもらえないとコピペすんの
キチガイ糞尿の習慣になってるな。
死ねよキチガイ。
260:この子の名無しのお祝いに
08/08/02 01:13:03 bJdN6fuh
糞尿って誰の事?
261:この子の名無しのお祝いに
08/08/02 01:22:00 HwJ7eC6o
多分お前のことじゃないかw
262:この子の名無しのお祝いに
08/08/02 02:02:41 bJdN6fuh
とんでもないw別にアンチでもないし
263:この子の名無しのお祝いに
08/08/02 08:26:48 ETa/4N3Y
>>257
図書館で借りて来い
264:この子の名無しのお祝いに
08/08/02 20:07:03 3csJz28g
Sランク どですかでん
Aランク 羅生門、七人のサムライ
Bランク 用心棒、夢
とりあえず俺が観たものランク
265:この子の名無しのお祝いに
08/08/03 01:02:32 XgNZ6DsK
俺はアンチじゃないけどチョン澤の嫌いなところは
いらん説明が多すぎるんだよな。
映画って映像で見せてこそなんぼだろ?
マクベスのなんてめちゃくちゃいらん台詞多すぎだろ。
映像作品で説明台詞が多いってのは3流の証拠
266:この子の名無しのお祝いに
08/08/03 01:09:04 f1ihH6I2
あっそ
267:この子の名無しのお祝いに
08/08/03 01:26:45 MocpmenM
説明ってあったっけ?セリフは多いけどシェークスピアだし。
日本語版パロディみたいな感じで面白いよ。
268:この子の名無しのお祝いに
08/08/03 01:45:10 /pWMuDKj
名物精神異常者>>265にレスしているのは自演だと思うことにしている。
「あっそ」だけでもだ。
もしかしたら自演ではないのかもしれないが、ともかく俺はそう思うことにしている。
269:この子の名無しのお祝いに
08/08/03 01:57:23 f1ihH6I2
あっそ
270:この子の名無しのお祝いに
08/08/03 02:38:16 1HdZ6Fi/
>>268も精神異常者だろう w
271:この子の名無しのお祝いに
08/08/03 03:02:53 UeLBYvBL
昭和天皇かよw<あっそ
272:この子の名無しのお祝いに
08/08/03 11:32:00 RKyVqgqI
アッソウ太郎
273:この子の名無しのお祝いに
08/08/03 18:05:59 sMO8IZQy
最近ろくな書き込みがない。懐かし~板はループかこうなるかしかないのだろう。
勝手なこと言わせてもらうと、デルス・ウザーラ撮影の裏話とかしりたいな、なんて。
ていうか、地元のレンタル屋デルス・ウザーラだけ置いてない。何故だろう?
274:この子の名無しのお祝いに
08/08/03 19:22:52 08AjEW2e
どですかでんの主人公は誰ですか?
275:この子の名無しのお祝いに
08/08/03 20:41:22 Rt8vSkZQ
六ちゃん
276:この子の名無しのお祝いに
08/08/03 22:21:00 O+oqvz82
>>273
自分で調べて話題振ればいいだけの話でしょww
277:この子の名無しのお祝いに
08/08/04 08:39:34 /ykzqC9+
デルスは日本での権利が切れてるからだ。
278:この子の名無しのお祝いに
08/08/04 12:40:42 ETW0+q9W
「生きものの記録」はいい映画だとは思うが、どうしても
気になる点がある。
それは、主人公の老人が、あれほどまでに核と放射能を
恐怖するに至った経緯が、いまひとつ分からないこと。
少なくとも1年ほど前まではみんなで海に行ったり、妾に子供を
作らせたりと、普通の中小企業の親父だったのに、なぜ突然、
核問題に目覚めて奇行に走り出したのか?
たとえば、広島長崎の原爆で大事な身内や知人を失った過去
があり、その恐怖心と憤りの感情が、相次ぐ水爆実験で蘇った
とか、そういうエピソードの挿入が不可欠なように思う。
これがないため、最後まで主人公に同情心が起きない。
言っていることは立派だが、やっぱりちょっとボケが入って
家族を困らせる迷惑爺さん、としか思えないのが難点。
279:この子の名無しのお祝いに
08/08/04 13:19:01 +c8i08/i
映画が作られた当時の空気が分からないと理解できないだろうね。
映画には普遍的なものと、時代を背負ったものがあるんだよ。
280:この子の名無しのお祝いに
08/08/04 14:44:23 ETW0+q9W
水爆実験の死の灰問題が、家族総出での南米移住まで
考えるほど深刻な問題で、誰もがストレートに老人に共感
できるような「当時の空気」だったというのなら、もちろん
話は別だが、そうだったのかな?
281:この子の名無しのお祝いに
08/08/04 15:31:59 fP3D8jrw
誰よりも敏感な親父でいいんじゃね?
じゃなけりゃ35歳で老け役も生きてこない。
282:この子の名無しのお祝いに
08/08/04 23:03:31 fDYhSzyV
>>278
現在で言うと、ある日突然、中小企業のオヤジが「CO2が・・・」「地球温暖化が・・・」
とか言い出すようなシチュエーションに置き換えてみるといいと思うよ。
被爆エピソードなど入れると、普通の人間が唐突に世界の破滅という恐怖に取りつかれる
という設定が生きてこないから全然だめでしょう。
ただ黒澤は原発にさえ批判的だったようだから、家父長制の独裁者として批判しては
いるけど、基本的には劇中の主人公(三船)にも同情的なんだよね。その辺がいま見るとズ
レてくる。主人公のワガママに振り回される周囲の人間の方が圧倒的に正しいんだもん。
黒澤がもう少し長く生きていたら、「地球温暖化で人類は・・・」とかそういう陳腐なエコ
ロジー映画でも作っていたかもしれない。
283:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 12:56:12 331weBiQ
>>280
映画を見てたら
わからないか?
主人公以外は、普通に暮らしてるし
彼の考えを異常だと受け止めてる。
彼には誰も共感してるとは描かれてない、
同情的な志村ですら、「なにも、そこまで・・・」という
反応。
>これがないため、最後まで主人公に同情心が起きない。
言っていることは立派だが
黒澤は別に主人公に同情や共感して欲しくて作ったわけじゃない。
それに、全然立派でもない。
外に女作って、子供を産ませるし
結局自分の家族が可愛いだけのエゴイスト。
娘婿の仏文教授に言わせてるが
ブラジル逃げたら安全なんてのも根拠ないし。
黒澤はあえて、観客が感情移入しにくいような
人物設定にしてる。
主人公が性欲旺盛なのは彼が
「生き物」の本能に忠実なことの証明。
自分の生存を危うくするような物に恐怖感を感じるのは当然なのに
人類は「核」に対し恐怖感を感じているようには見えない。
平気な顔をしてる。
黒澤が恐怖を感じたのはここだ。
284:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 13:00:16 331weBiQ
>「当時の空気」だった
終戦からようやく10年。
マッカーサーが核兵器の使用を主張した
朝鮮戦争が終わったのが、この映画の数年前。
冷戦まっさかりの時代の話。
285:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 13:03:34 mnzNrRRS
どうもよく分からん理屈だなぁ…
現在に置き換えてもやはり、よほどのトラウマでもない限り
地球温暖化が原因で財産を勝手に使おうとする親父が
出てくる映画作っても、まったく同じことだぞ。
だからその普通の人間が尋常ではない恐怖心にかられる
設定を生かす(つまり観客の共感を得る)には、やはり
それなりの説得力が必要だ、ということだよ。
これがない限り、昔も今も主人公はただのガイキチ親父に
なってしまって、主人公に同情はしても共感することは
できない。これはある意味致命的欠点ではなかろうか?
どうしても、ただの人間がなんの脈略もなく唐突に恐怖心
にかられる設定にしたいのなら、徹底的なブラック・ユーモア
映画にでもしないと設定は生きないのでは?
286:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 13:09:59 QMqZY256
それでいいんじゃね?
287:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 13:14:22 331weBiQ
●朝鮮戦争と米ソ対立
小松:朝鮮戦争が始まっちゃったわけ。
それでその時に、どうしても日本の潜在的工業力っていうのはね、
使わなきゃなんないっていうんで―。
福田:それで日本経済が上がってきて―。
小松:“朝鮮特需”ですね。
福田:朝鮮戦争の時に、いろんな危機感があったと思うんですけど、
その時は、先生はどういうふうに考えてらっしゃいました?
小松:あのねー、そうですね。米ソの、つまり自由主義かコミュニズム(共産主義)かですね。
これの最終決戦があったら、これはもう終わりだろうという感じがしたのね。
福田:後に作家になってから書かれた作品に『コップ一杯の戦争』
っていうのがありますよね?
小松:はいはい、はい。
福田:あれはもう本当に、率直にそういう危機感を持ってらっしゃるのかなって―。
証明された作品ですよね。
#20 小松左京(SF界の巨人)インタビュー
URLリンク(209.85.175.104)
288:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 14:22:39 rfmNGcNt
「核の脅威」ってのは「ひとつ間違えたら全地球的な破壊をもたらせる力」を人類が史上はじめて握った歴史上初の事態だった。
この事実が当時の世界に与えた衝撃を想像できないからこういう疑問に繋がるんだろう。
実はこの状況は今でも全然変化してないけど、我々が大きな心配を感じていないのはただ単に危機感覚が鈍磨しただけの事なんだ。
1分後に頭上で核兵器が炸裂するかも知れない世界に我々が住んでいるのは当時と何も変わっていない。
ただ単に「これまで数10年大丈夫だったんだからこれからも大丈夫だよ」という根拠のない安心感だな。
289:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 14:31:49 mnzNrRRS
>>283
なるほど。
主人公には、あえて観客が感情移入しないよう、
あくまでも醒めて描いた、ということね。
まぁ、それもひとつの方法だとは思うのだが、
シリアスに描いているだけに、主人公のあまりの
突然の異常ぶりが、どういう深層心理から表出
してきたのかが引っかかって、素直に感動しきれ
ない俺がひねくれ者にすぎないだけなのかな?
290:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 14:39:32 +Dhnc3rI
>>288
すぐ上に小松左京の朝鮮戦争の話が出てるのに・・・。
もし来年、北朝鮮が核査察を拒否するようになっても「なんでみんな急に騒ぐんだ。
実はこの状況は今でも全然変化していない」と主張するんだろうか。
歴史を学ぼうとしない人は「現在」からも置き去りにされるよ。
291:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 17:08:51 3MktlATE
>>283
凄く判りやすい!!!
292:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 19:27:21 jeY+PNGZ
利吉の妻を人質と考えれば、
野武士と戦なんて出来ない筈だが。
293:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 20:22:06 rfmNGcNt
>290
どの部分に対して何を「反論」しようとしてるのかがいくら読んでもさっぱりわからんぞ?
アンカ間違いでもなさそうだし、意味がわからん。
294:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 21:15:10 QMqZY256
>>290
ちゃんと読め
295:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 21:37:33 331weBiQ
ミハルコフ監督は、実は黒澤明監督の大ファン。
今回は黒澤映画の名作「用心棒」に登場する、無法地帯と化した宿場町で
犬が人間の腕をくわえうろつき回るシーンを、チェチェン紛争で荒れ果てた土地に
犬が腕をくわえて走り回るシーンとして映像にさしこみ、
黒澤監督へのオマージュとして捧げている。
【シネパラ】「12人の怒れる男」 - 芸能 - SANSPO.COM
URLリンク(www.sanspo.com)
296:この子の名無しのお祝いに
08/08/05 22:16:24 IDMHVAAw
用心棒とかのオマーじゅっていつまで作られ続けるんだろ。
そんなに新しいものに不足してんのかな。
297:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 01:01:34 EIvnENCO
最近、過去の遺産の使い回しが多いよね。
文化ってのは積み上げだから、模倣、学習は大変結構なんだけど、
コマーシャリズムに迎合した形の過去遺産の食いつぶしはごめんだねぇ。
でもまぁ、オマージュならいいんじゃない?
------
関係ないけど、youtubeにある影武者メイキングの黒澤さんって怖いねぇ。
あれじゃ、気の弱い人は萎縮してしまう。
内藤昌景役の志浦って役者さん、
「あんた下手なんだからさぁ、真ん中に移っちゃ駄目だよ!」
って言われて青ざめると
「あんたそんな青い顔してちゃ、侍代償任せられないよ」
って言われ、次のリテイクで画面の隅っこにいたら、
「内藤!そんな隅っこじゃ駄目だろ、大滝さんの話を聞かなきゃ、次の話につながらないだろ!!」
で、志浦さんって役者検索したら、影武者一作だけなんだよね。
かわいそうだけど、そういうものなのかな。
映画ってつくづく、一将功成って万骨枯る、だと思う。
298:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 01:18:11 8C1FegOf
「生き物の記録」が作られる少し前の昭和29年に、米国が行った
ビキニ岩礁の水爆実験というのがあったらしい。
これで近郊で操業していた日本の漁船が被爆してしまった。
その「第五福竜丸事件」というのが、ものすごい衝撃を当時の
日本国民に与え、その影響で核実験で深海に棲息していた
恐竜の末裔が東京に上陸するという、水爆大怪獣映画「ゴジラ」
もうまれたらしいんだな。
要するにその頃は、「核の恐怖」というのが日本国中に蔓延した
時代だったようなんだよ。
299:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 01:42:26 Sz5zcgs+
教科書にも載ってることを改めてしみじみ語られてもねえ
馬鹿じゃないのか?
300:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 01:46:01 Tt75Sehe
今日、立ち読みした週刊誌に「山城新吾、老人施設に入所していた」って記事があった。
離婚後は段々孤独になり、身なりも構わずに近所を出歩く姿が目撃されていたとか。
脚が弱って1人じゃ歩けない状態の姿をパーティーで見た、とかそんな近況だったらしい。
で、ついに1人で施設入所、という流れらしい。
301:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 05:04:05 23ur0j0O
>>297
志浦隆之という人は素人だから
たしか設計事務所の共同経営者
上杉謙信、本多平八郎も素人だったはず
徳川家康の人も当時は素人
302:301
08/08/06 05:49:13 23ur0j0O
志浦×
志甫○
303:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 06:14:51 e7v7TbFv
>>299
何でそのような失礼な言い方をする?
黒澤を語る以前に、人間として出直す必要があるぞ。
映画など見る前に、その情緒不安定さをどうにかしたまえw
304:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 06:41:17 UmUfIMgU
生きるを見た。
ようはのんびりせず仕事人間になれってこと?
305:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 07:13:18 OKUpLYjQ
>>299
馬鹿じゃないよ?
306:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 08:27:30 /Mh8IgL/
>>298
「らしい」
はないだろ。
日本の漁船が被爆したほかに、漁獲したマグロから放射能が検出され、
いわゆる「原爆マグロ」、各地で穴を掘って埋めたりした。
そこは今、団地になってたりする。
ソ連の原爆実験では放射性のストロンチウムだとかセシウムを含んだ
雨が降って、傘を差さないと頭がはげるとか暢気な事を言ってたもんだ。
今のメタミドホス餃子などとは次元の違う恐怖だよ。
307:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 09:12:04 n/A8e1z2
「ゴジラ」子供向け娯楽映画のイメージしかなかったから、志村さんが出てると噂に聞いて
なんとなく見た第一作はかなりショックでした。
308:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 11:33:50 4y4/khrO
NHKFMの日曜喫茶室での話。
「夢」の雪あらしで
池辺晋一郎が
せっかく書いた音楽を効果音でほとんど消されてしまい
使われたのは一部だけ
あんまり腹がたったから
「あんな事するなら
最初から、必要な部分だけ作曲させればいいでしょ。
勝手にすればいい」
と部屋を飛び出した。
後から、スタッフがあわてて追いかけてきて
とりなした。
こんな事があったそうだ。
309:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 11:55:49 2AABjM+V
「生き物の記録」は当時としても共感する人の少ない映画だった。
310:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 12:07:47 O5qB5bkL
>297の話と似ているが、「トラトラトラ」で素人の元軍人を
起用し、その素人は軍服着て黙って座っていたらさすがに
サマになるが、セリフしゃべらせたら全然ダメで、
御大は「なんでちゃんと話せないんだ!」と怒ったという逸話は
本当なのかな?
いくらなんでも、そんな馬鹿な話はないだろうと思っていたら、
「影武者」の素人俳優の演技見て、さもありなんと思った。
映画に素人を起用すること自体は悪いことではないだろうし、
「影武者」も監督の考えがあってのことだろうと…
自分の鑑賞能力が未熟なのかもしれないが、「影武者」は、
プロの役者と素人役者の演技のギャップがありすぎ。
これならいっそ全員ドシロートでやったほうがよかったのでは
ないかと思ったくらいだが…
311:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 12:55:57 2QGzhBQR
「影武者」で素人を起用したのは、「トラ!トラ!トラ!」の反復強迫だったような感じがしないでもない。
>>308
そういうエピソードは、どんな監督のどんな映画の時にもある。
でも、監督自らが平謝りに謝ったりして大抵は仲直りするものなんだけど・・・。
「すまない、映画の為にはこうすべきだと思ったんだ。折れてくれ」と頭を下げる監督と、
平然と我を押し通す監督と、どちらがすぐれているかは一概には言えないな。
312:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 13:26:50 2AABjM+V
謝らなくても、あの時は腹が立ったが、後から思えば、~の方が正しかった、
と述懐するエピソードは、映画の世界ではたくさんあるよね。
けど音楽担当と黒澤の場合、
「やり方が許せない」と決裂することがたびたびあったね。
音楽上の対立ばかりじゃなくて、仕事の進め方の問題だからね。
313:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 13:50:38 4y4/khrO
>「すまない、映画の為にはこうすべきだと思ったんだ。折れてくれ」と
頭を下げる監督と
黒澤も「八月の狂詩曲」の録音の紅谷に
後から弁解してたらしい。
セミの泣き止むの待ってくれと懇願してるのに
役者のテンション優先で撮影強行したことに対して。
>謝らなくても、あの時は腹が立ったが、後から思えば、~の方が正しかった
池辺もあれは黒澤監督にはちゃんと意味のあったことなんだと
言ってたけどね。
>「やり方が許せない」と決裂することがたびたびあったね。
衝突だろ。
決裂してたら、降板してるよ。
実際そうしたのは佐藤勝だけ。
それに早坂とは衝突してないだろ。
池辺同様、せっかく作曲した曲をことごとくカットされて
ガックリなんてのはあったらしいが。
「七人の侍」や「生きる」で
渾身の力作を「よすぎる」からとカットされたら
引きこもりとか。
314:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 14:13:49 2AABjM+V
>>313
> あれは黒澤監督にはちゃんと意味のあったことなんだ
この表現が理解できないの?
黒澤は自分のやりたいようにやった
という意味なんだけど。
315:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 14:36:14 4y4/khrO
山崎努:
5年やった役者が玄人で、初めてやった彼(油井)みたいなのが
素人で・・・
素人と玄人の尺度はどこにあるのか?
僕(山崎)は20年近くやってるけど、素人のつもりです。
素人というか、いつもゼロに戻しとくことが必要なんじゃないですか?
黒澤さんの仰る「既成の演技はもういい」というのは
そういう事なんでしょう?
黒澤:
白紙になってくれ。そこに、こういう字を書くから
それについてきてくれればいい。
色も何にもないんだよ。
316:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 15:12:00 4y4/khrO
音楽付けてみたら
いらなかったというだけの話だけどね。
ただ、それは実際に付けてみないと
わからなかったと。
音楽に限らず、苦労して撮影したけど
編集でカットなんてよくある事。
317:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 17:29:33 O5qB5bkL
>>315
その思いというのは大変よくわかる。
たしか大島渚も同じような考えで素人を使ったりしてるよね。
ただ、その思いが映画にきちんと反映されて作品として立派に
成り立っていれば問題ないが、残念ながら「影武者」はまったく
裏目に出ていると思う。
シロート演技の最大の難点はセリフ。
「影武者」は、彼らのセリフがまったく聞きづらい。
なんと言っているのか分からない上に、学芸会並みのしゃべりを
聞かされると、戦国時代から現実に戻されて白けるばかり。
これでは、完全に逆効果。
セリフも問題だが、表情や体の動きがぎこちなく、いかにも
そのへんのおっさん(失礼)が鎧着せられて懸命に演じているのが
みえみえで正直閉口した。
まさか「俳優にも影武者使いました」というジョークでもなかろうが…
318:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 17:41:48 wKA0sBhS
上原美佐も演技はどうにもならんかったしな。
319:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 18:05:36 TBF45xs+
「わが青春に悔いなし」の服部正氏死去
100歳だったそうです。合掌。
320:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 18:06:02 TBF45xs+
書くの忘れましたが、音楽を担当した方です
321:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 18:09:59 /Mh8IgL/
>>317
>シロート演技の最大の難点はセリフ。
ショーケンも素人なんですね。分かります。
322:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 18:32:59 gyF1dP6f
>>319
これでついに池辺だけか、と思ったがイサーク・シュワルツはどうなんだろう
323:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 18:34:24 gyF1dP6f
>>322
調べたら生きてるようだ
324:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 20:05:29 8W/D365u
>御大は「なんでちゃんと話せないんだ!」と怒ったという逸話は
本当なのかな?
いくらなんでも、そんな馬鹿な話はないだろうと思っていたら、
「影武者」の素人俳優の演技見て、さもありなんと思った。
あの程度ならプロの役者にも同じことやってるよ。
松村達雄や稲葉義男。
松村は
「教室でタバコを吸ってはいかん」という
「いかん」のニュアンスが何度やっても
黒澤の気に入らず、延々ネチネチと一日中攻められて
一度は辞めさえてくれと、まで言い出した。
稲葉も顔色が悪いぞなんて
志浦隆之と同じようなこと言われてた。
いや、実は志浦へいってたことは
「七人の侍」で稲葉に言ってた文句とダブルんだよなw
稲葉も本心はやめたがってたみたいだし。
「天国と地獄」のボースンもそう。
「赤ひげ」で演技の基礎のある
酒井和歌子じゃなく、素人の内藤洋子を使ってるし
なにも「トラトラトラ」で始めたわけでもないけどね。
宮崎駿も「天空の城ラピュタ」の主演二人は
「うますぎて気に入らない」らしいからね。
325:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 20:14:39 8W/D365u
「八月の狂詩曲」の大寶智子が
自分の役は最終的に自分ともう一人が
最終選考に残った。
キャリアも相手の方が長いし
名前も知られてる人だから
当然自分は落とされると思ってたらしい。
影武者もオーディションには
名だたる役者が顔をそろえたけど
その人たちは皆、落選だからね。
徳川家康の油井が自分と同じく組にも
顔を知ってる役者がいて、そういう人たちは台詞回しも
朗々と読み上げる。
自分は素人だから、ただ普通に台詞いったら
「面白いね」と気に入ってもらえた。
つまり、黒澤はあえて「下手」な方を選んだ。
ということ。
326:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 20:20:24 8W/D365u
なぜかというと
黒澤は自分は編集の素材を集めるような
撮影の仕方をする。
一つのカットだけでは
表現しきれてなくとも
つないだらちゃんと見えるように。
なのに、(勝みたいに)役者が一人で全部自分で表現しようなんて
事されたら、そういう計算が全部崩れてしまう。
327:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 20:24:14 O5qB5bkL
ちょっと論点ずれてるなぁ…
プロの俳優に厳しく演技指導するのは当たり前だろうに。
「トラトラトラ」の元軍人のセリフがどうのいう話は、
軍服着たらサマになる元軍人連れてくるのはいいとして、
しゃべらせてうまくないからって、そんな小学生でも分かる
道理に憤慨する大監督という逸話が、ちょっと信じられん
ちゅうことだよ。
(つーか、これが常識内の話というのなら、俺が常識
ハズレなのかな?ちょっと自信なくなってきた…)
ド素人のおじさんと、オーディションに受かった俳優の卵とを
同列に扱うなんて、そんな無茶なハナシがありますかいな。
328:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 21:21:33 EIvnENCO
いやしくもプロの俳優だったら、キャリアを問わず
監督にガンガン叩かれるのは、むしろ当然かと思う。
例の七人で稲葉さんが極限まで追い詰められて、ついに一皮剥けた
演技になったっていうエピソードがあるよね。
しかし、自分で意図して集めた素人に対して、同じ事やるのは、
どうなんだろ?それとも素人といえ引き受けたからには
とことんやらんといかんのかなぁ?
志甫さんは、経営者だったと聞く。それなりにプライドもあるだろう。
「あんた下手なんだから真ん中写ってるんじゃないよ!」
って、衆目の中で面罵されるわけでね。
やさしくしろとは言わないけど、言いようやりようがあったんでは?
監督自身が「ギスギスした雰囲気だとギスギスした映画しか出来ない。やっぱり
現場の雰囲気はでるもんだよ」って言ってるわけだし。
いざ撮影となると、そういう経緯が頭からとんじゃって、
作品のことしか頭になくなるくらいだから、あれだけの
名作が作れたんだろう、という事はいえるとおもうが。
329:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 21:45:33 O5qB5bkL
そうねぇ…
実は自分も待ちに待った黒澤作品というので「影武者」には
大いに期待していた人間。
素人を起用している件や、萩原との対談もキネ旬で読んで、
なるほど、こういう考えなら、さぞかし素晴らしい作品が出来
上がることだろうと、胸を膨らませていた。
「トラトラトラ」で果たせなかった無念も、「影武者」できっと
リベンジしてくれることだろう…ってね。
「影武者」が駄作だとは思わないが、少なくとも素人俳優を
起用して得られるはずの効果は少なく、逆にマイナスの方が
多かったように思う。特に自分のような凡人観客にとっては。
一部の評論家先生や、インテリ観客(?)には、これが
素晴らしく見れるのかもしれんが、シロートさんたちのお蔭で
戦国絵巻から現実に戻されてはかなわんぜ、というのが
素人観客の正直な言い分だ。
萩原健一が(少なくともこの映画に限っては)素人衆とあまり
変わらない印象だったのも悲しかったなぁ…
330:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 22:10:46 8W/D365u
>素人といえ引き受けたからには
とことんやらんといかんのかなぁ?
素人といえどギャラもらってるんだよねw
>自分で意図して集めた素人に対して
自分の意図で応募してきた人だろ。
331:この子の名無しのお祝いに
08/08/06 23:52:58 2QGzhBQR
あのオーディションはプロアマ問わずだったけど、どんな人が応募したんだろう。
大竹しのぶが落選した、というのは聞いたことがある。
332:この子の名無しのお祝いに
08/08/07 09:57:10 Tx/wCzxq
「酔いどれ天使」に関する疑問。
途中から中北千枝子が出てこなくなるが、
なにか事情があったのか?
それとも最初からそういう設定なのか?
物語は真夏から冬までという設定だが、
実際に半年位かけて撮影したのか?
それとも夏を冬にみせて撮影したのか?
以上、情報通の方、よろしく。
333:この子の名無しのお祝いに
08/08/07 10:19:26 YjkX9u0E
>332
> それとも夏を冬にみせて撮影したのか?
逆じゃない?うちわで扇いでいるショットでは
息が白いから。
334:この子の名無しのお祝いに
08/08/07 11:04:26 Tx/wCzxq
>>333
すみません。間違えた。
夏のシーンを冬に撮ったわけですね。
中北さんの件はご存じないですか?
三船に閉じ込められて、それっきり
なのでちょっと気になった。
335:この子の名無しのお祝いに
08/08/08 02:46:55 TH3Fxa8Q
58歳で自殺未遂した以降の黒澤は、「黒澤明の残骸」。w
336:この子の名無しのお祝いに
08/08/08 16:30:55 xFyn++rA
昨日「赤ひげ」みた。やっぱり良かったよ。3時間と思えない長さ
内容の詰まった話で面白かった。
黒澤監督は映画は総合芸術といってたから音楽にしろ演技にしろ
突出したものは省いたんだろうな。まぁ全体の調和が大事だから。
でも役者さんは自分の立ち居地が分からないと大変だよね。
カメラに映ってないところまで見て文句言われるからな。
(「笑ってるシーンなのに、足が直立不動でリラックスしてないのは
おかしいからやり直せ!」とかさ。)
影武者の時の素人は「まぁだだよ」の時にも出てたよね。
337:この子の名無しのお祝いに
08/08/08 22:01:18 FsHlD0ej
影武者、信廉を含めた家臣の数が8人から途中で7人に減ってんだけど、
どうした? 戦場で死んだんか?
あと、AV男優の清水ってどれだよ? わかんないよ。
338:この子の名無しのお祝いに
08/08/09 11:10:48 rvM8k5X5
URLリンク(www.enjoykorea.jp)
また「七人の侍」のリメイク・・・
339:この子の名無しのお祝いに
08/08/09 15:46:36 DJECTjKk
>>331
吉永小百合も落ちたらしい
340:この子の名無しのお祝いに
08/08/09 15:58:50 IxXmkdfO
まぁ、そりゃ無理もない、あの人は「主演」しかできないし、
演技的には「体当たりのひたむき演技」以外の引き出しが全くないからね。
341:この子の名無しのお祝いに
08/08/09 18:08:46 YGq6QXj5
小百合ちゃんの映画どころか小百合ちゃんについての資料も目にしたことないな。
342:この子の名無しのお祝いに
08/08/09 20:40:07 5Hex2UQQ
>>340
「体当たりの」は部分は黒澤から観たらないも同然じゃないか?
343:この子の名無しのお祝いに
08/08/10 00:35:11 0OzuORZu
だから落ちたわけで
344:この子の名無しのお祝いに
08/08/10 10:09:56 y5WriFd2
小百合の信玄側室なんかいらんが、
楓の方なら見たい気がしないでもない。
345:この子の名無しのお祝い
08/08/10 18:38:55 RyG7eYRD
北京オリンピック開会式演出のチャンイーモーに対抗して
今度の東京オリンピックの開会式演出は黒澤明にしてもらいたかった
346:この子の名無しのお祝いに
08/08/10 19:49:43 kbjxzj/u
吉永小百合はジェシカ・タンディを目指していたはずだが
347:この子の名無しのお祝いに
08/08/10 19:53:14 XSjPsyfM
イーモウに対抗するのは河瀬で十分
348:この子の名無しのお祝いに
08/08/10 23:04:22 NRR+38DD
>>346
「エイリアン」を見て、シガニー・ウィーバーのような強い女を演じたいと言っていた時期もあった。
サユリストを裏切る言葉だ。
>>344
楓の方なら小百合ちゃんにぴったりだな。
349:この子の名無しのお祝いに
08/08/13 11:40:08 NHH78QZI
影武者以降の黒澤作品は、シナリオ、キャスティング、編集がひどかったね。
最後に武田軍と徳川軍が激突するんだけど、
実際の戦闘場面を撮らないで、いきなり戦いが終了。
影武者だった男が戦場を飛び跳ねているのが映る。
観客が盛り上がるのは戦いの場面だろう。
そこを撮らないでどう盛り上がれるんだ?
影武者だった男に感情移入が出来ないんじゃこの映画駄目だろう?
350:この子の名無しのお祝いに
08/08/13 11:48:01 UgC/FSNf
>>347
ヘイポーで十分
351:この子の名無しのお祝いに
08/08/13 12:01:53 ve+Vehy2
>>349
お前にとってはダメ映画。
それでいいじゃん。それ以上でもないし。
352:この子の名無しのお祝いに
08/08/13 12:04:49 DBkA+Q5n
>>349
「こっちは一生懸命に青い色を塗っているのに批評家は『赤くない』という」黒澤明・談。
戦闘場面をあえて撮らなかったのが理解できないのか。
あれは、ナンセンス・ギャグにおける「中抜き」と同じ手法だ。
アダルト・ビデオを見て「マンコにチンコが入ってるところを撮らないでどう盛り上がれるんだ?」
と批判するのならまだわかる。
「影武者」に戦闘場面がないのは、それとは意味がまったく違う。
あの戦いは長篠の戦いで、火縄銃を構えていたのは織田信長軍だ。
激突もしていない。
武田軍は、織田勢の火縄銃攻撃の為に、敵陣に近付くこともできなかった。
それはともかく、「影武者」は駄作だと思う。
>>350
ヘイポーって何?
353:この子の名無しのお祝いに
08/08/13 12:58:42 k+S9vHAv
黒澤本人が「影武者は失敗作だった。乱はよくできた。」みたいな発言してたけど、ほとんど
の映画ファンからすれば 影武者>>>>>乱 というのが現実だと思う。
レンタルビデオでも借りたビデオとは別の黒澤作品の予告が本編のあとに2つ入っている
けど、「七人の侍」「影武者」「天国と地獄」「椿三十郎」の予告が圧倒的に多かった。
レンタルDVDだと東宝作品全部になっちゃうけどね。
例えて言えば、コックさんが「Aランチは失敗作だ。Bランチはよくできた。」と言ったが
ほとんどの客は「Aランチ、旨い!Bランチは・・まあ・・・まあまあ。(正直不味い)」と感想をいだき、Aランチ
がよく売れて、Bランチはほとんど2度目の注文がない。
そこで自称食通を名乗る奴が「Aランチは不味い!、Bランチ旨い!なにぃぃぃx~~~Bランチが売れておらずに
Aランチが売れてるだとぉ~~。味のわからん客ばかりだっ!なげかわしいっ!」と言ってる
ようなものかなw
354:この子の名無しのお祝いに
08/08/13 13:38:53 gZSuySja
>>349
金をかけずに映画を作れるところを見せなければいけないしね。
「乱」を作るためには。
しかし、結局、「影武者」の方が出来が良い。
東宝時代をみても、黒澤は、製作の縛りがあった方が、
いい作品を作れるのではないか?
どうしてそうなるのかよくわからんが、
抑えがないと黒澤の暴走は留まるところを知らないんじゃないのか。
活劇がうまいのも、活劇には活劇の作法があって、
あまり荒唐無稽なことはやりにくいからじゃないだろうか。
355:この子の名無しのお祝いに
08/08/13 14:24:46 /2qpidAN
>観客が盛り上がるのは戦いの場面だろう。
そこを撮らないでどう盛り上がれるんだ?
久蔵が火縄銃奪う場面も
勘兵衛が盗人を刺す場面もないから
盛り上がるんだろう?
>東宝時代をみても、黒澤は、製作の縛りがあった方が、
いい作品を作れるのではないか?
「七人の侍」は?
>しかし、結局、「影武者」の方が出来が良い。
どこを、どう見たらそういう評価になるのやら。
356:この子の名無しのお祝いに
08/08/13 15:22:46 3k8zixZF
>>349と>>354は自作自演だよね?
357:この子の名無しのお祝いに
08/08/13 19:30:18 /Ff2PHOq
影武者乱スレがなくなってつらいっす
358:この子の名無しのお祝いに
08/08/13 20:19:39 kMKm66UZ
>>353
影武者はバリーリンドンを意識しすぎて画面が暗い。
乱では普通に明るく撮った。
だから影武者の大きな欠点が歯がゆいのと違う?
359:この子の名無しのお祝いに
08/08/13 21:00:11 NUBupH92
>>357
あるじゃん
スレリンク(rmovie板)
360:この子の名無しのお祝いに
08/08/14 00:32:45 aaiXIHy4
( ;∀;) イイハナシダナー
361:この子の名無しのお祝いに
08/08/14 07:34:19 qwZB8qxY
俺の評価だけど、一作ごとにレベルが落ちてきている
(★★★★★>☆☆☆☆☆)
どですかでん ★★★☆☆
デルスウザーラ ★★☆☆☆
影武者 ★☆☆☆☆
乱 ★☆☆☆☆
夢 ☆☆☆☆☆
八月の狂詩曲 ☆☆☆☆☆
まあだだよ 未見
362:この子の名無しのお祝いに
08/08/14 08:28:10 H7OQrYLg
こないだ天国と地獄を見た初心者ですが
これは歴史的にこういう刑事ドラマを初めて作った功績ゆえに
賞賛されている作品だと理解してよいのでしょうか?
363:この子の名無しのお祝いに
08/08/14 09:22:56 lALXg7H4
【毎日/変態報道】7月20日の「おわび記事」に虚偽の疑い。11年前の英字紙時代から「ポケモンの意味は勃起した男性器」などの記事掲載★9
スレリンク(newsplus板)
364:この子の名無しのお祝いに
08/08/14 13:06:33 kOWmlcW8
>>362
前半の権藤邸内の緊密な
キャメラワーク。
あるいは
身代金受け渡し前夜の広間での
人物配置。
いないと思ってた権藤が実は椅子に座ってて
ぬっと立ち上がる場面。
とかこの映画の
映像的密度の濃さと完成度の高さに
何にも感じないなら、あんまり面白くないだろうね。
画を感じ取る能力というのは
ある程度先天的なものだし
ない人にいくら、いっても理解できないだろうけど。
「天国と地獄」は最近テレビドラマ化されてるから
それと比較するとわかるかもね。
テレビのは本当に映像が薄いから。
365:この子の名無しのお祝いに
08/08/14 14:30:42 xDpExa58
>>362
黒澤の映画は向き不向きがある。
たぶんあなたには向いてないんだと思う。
366:この子の名無しのお祝いに
08/08/14 15:10:29 dPTqbqCZ
向き不向きなんかないよ。
明快ストレートな娯楽映画じゃん。
367:この子の名無しのお祝いに
08/08/14 15:33:26 arKa3ktb
少なくとも女性向きではない
368:この子の名無しのお祝いに
08/08/14 15:40:58 CznGvndV
>>362
当時、東映で盛んに作られていた「警視庁物語」シリーズと比べれば
なぜ評価されれているかが分かるだろう。
369:この子の名無しのお祝いに
08/08/14 18:26:15 qXh63RKz
前半の権藤邸内が閉鎖的で退屈だ と書いた批評家って誰?
黒澤が何度も怒って逝ってたよね、ワザとやっとるんじゃ!って。