10/07/01 02:22:55 atJBvhas
今では、多くの店で食べられる白濁したスープの豚骨ラーメン。
そのルーツが佐賀市中心部に店を構える老舗「三九」という。店主の四ケ所日出光さん(81)はこう続ける。
「もともとは失敗作だった」三九は、戦後すぐに西鉄久留米駅(福岡県久留米市)前で開業した屋台が前身。
当時の豚骨スープはちょっと煮る程度で透明感があった。
ある日の仕込み中、初代店主の杉野勝見さん(82)=北九州市=は母親に火加減を任せて肉の仕入れに行った。
帰宅すると、鍋はグツグツ、スープは白く濁っていた。試しに飲むと意外においしく、客に出すようになったという。
当時、四ケ所さんは駅前で飲み屋をしていたが、立ち退きを迫られた。
知人だった杉野さんが屋台を畳むのを知り、1950年に引き継いだ。売り物の白濁スープはあくを取ったりと改良を重ねた。
徐々に人気も出て、一日500杯を売り上げるようになる。
八女市と熊本県玉名市にも支店を出し、現在の熊本ラーメンのルーツにもなった。