09/04/04 21:23:40
皮肉なのがその後出てきた超正統派の吉坊が「祝いの壷」をやったことだ。
「祝いの壷」は珍しいネタらしいので、少し書いておくと、
知り合いの芸妓が店を出したので、祝いの水壷を持っていって、お酒を飲ませてもらおうとする二人の男の話。
お金がないので、古道具屋で訳ありの激安水壷を買って持っていく。
その訳とは、実はその壷はご大家の雪隠壺を掘り起こしたものだった。
ある事情で一度しか使われていない為、勿体ないので掘り起こして残されていたのだった。
それを持って行ってタダ酒を飲む算段をしたのだが、料理が出てくるたびに不安になる。
「この漬物・・・なんの水で洗ろたんやろ?」
「この吸い物、何の水やろ?」
綺麗な噺とはとてもいえない、どちらかというと尾篭な噺だと思うが、
吉坊がこれをサラリとやってのけた。
何一つ能書き垂れずに、正統派であることを見せつけ、
ブログで御託を並べる都んぼにあてつけたとしか思えないw
ネタ出ししてたから、そんな展開になったのは只の偶然だと思うが、
そうとしか思えないほど吉坊はしっかりしてたな。