06/10/27 19:53:06
発狂する舌 2006,9,8
先日に続いて、今日も「なにわ探検クルーズ」で線を切ってしまう。
…いや、‘線を切る’という表現は正しくない。
ついに今日、僕は‘発狂’した。
南京玉すだれをやり終えた後に、酔っ払いの一人に「お前は何年やってもそこ止まりじゃ。もっと落語に力を入れんかい」と野次を飛ばされたのがキッカケだった。
頭の中が、ふわっと真っ白になるのが分かった。
次の瞬間、玉すだれを客のテーブルにがんがんと叩き付けながら「俺は落語をやってる!俺は落語をやってる!」と、僕は何度もそう叫んでいた。
商売道具の玉すだれの竹がバラバラに弾け飛んでいくのが視界の端に見えたけれども…もう自分の行動を抑える事は不可能だった。
別の客が「俺ら金払ろてんのに、その態度は何じゃ!」とか何とか言って突っ掛かってきたが…ええ、正におっしゃる通り。
何ら言い訳は致しません。
…でも、僕にはどうしても耐えられないのだ。
生命を懸け、重い重い数々のリスクを背負って死に物狂いで取り組んでいる「噺家」としての僕の人生を、何も知らない酔っ払いのオヤジに簡単に口出しされるという事が、どうしても耐えられないのだ。
そんな事を言う奴は、絶対に絶対に許せない。殺しても殺したりないくらいに許せない。
なのでクルーズの仕事は、今日でもう最期になると思います。
でないと僕は、船の上でいつかきっと発狂死してしまうか…、
もしくは殺人を犯してしまいます。