10/04/28 00:08:53 OrNF3RRc
参考までに。
一神崇拝の要求は聖書的信仰の最大の特色の一つであるが(出20:2申6:4)
旧約聖書では、当初は他の神々の存在が前提にされており(士11:24サム上26:19)
そのうえでイスラエルの神ヤハウェ以外の神々の崇拝を禁じる拝一神教的な性格
のものであったと考えられる。
しかしバビロニア捕囚(前6世紀)前後にはヤハウェ以外にいかなる神の存在をも
認めない唯一神教的神観が確立した(イザ44:6;45:5-7)
ユダヤ教、キリスト教、イスラームはそれぞれ旧約聖書からこの意味での唯一神観を
継承したが、キリスト教においてはイエスの死後、「神の子」であるイエス・キリスト
における神性(ヨハ1:1、18;フィリ2:6)と神の唯一性がどう関係するかをめぐって
キリスト論論争が起こり、最終的には三位一体論の形成につながった。
(山我哲雄) 岩波キリスト教辞典