10/03/25 03:21:42 BQ+4FVul
>>323
セブン氏の仏典についての学識は大いに尊敬するが、彼の小乗仏教及び釈迦個人に対する思い入れは
特に深いように思われる。自分でも、大乗や中論については価値を認めないと言っている。
彼の師は、テーラーワダの信者または少なくともその研究者だったようだが、その師の影響が大きい
のではないか。
中論は、「もろもろの存在」につき、その構成原理としての相対性を説く。この相対性は、釈迦を
絶対的存在とする小乗仏教を初め、いかなる宗教の思想とも相容れない。その意味で、中論は、
宗教というより、むしろ、反宗教、すべての宗教を破壊する思想と言える。