10/03/22 00:36:49 Klo+Aynq
「煩悩即菩提:
煩悩と菩提とは、いずれも固有・普遍の本質が無い(空)という点で、本来は
不二・相即していること。煩悩がそのまま悟りの縁となること。原始仏教・部派
佛教では、煩悩を断ち切って菩提を得ると説かれ、煩悩と菩提は対立的に見られたs。
大乗仏教においても菩薩は煩悩を断ち切ってその階位を登っていくと説かれる場合
もあるが、究極的には煩悩と菩提の不二・相即が説かれる。つまり、すべては
真実普遍の真如の現れであり、悟りの実現をさまたげる煩悩も真如の現れにほか
ならず、それを離れては別に悟りはないことをいう。<生死即涅槃>とともに、
大乗仏教の究極を表わす句として、有名となった。」(「岩波佛教辞典」より)