10/03/14 13:50:21 KjpH8CeK
>>436
そう考えているのも、すべて「人間」としての君の生命の機能。君が死ねば
一切不可能。
人間がいくら足掻いてみても、「人間であること」と「人間の身体に宿る生命
の呪縛」から逃れることはできない。
人間及び、恐らくは他のすべての動物も、生まれた瞬間から「実在」と「非実在」
とを判別し、「実在」によってひたすら生存に努める。この「実在」と「非実在」
との区別(現実感覚)が、生命維持の基盤。そして、生命がなければ、当人にとっては、
すべては「無」である。認識も、思考も、信仰も、宗教も、科学も、一切有り得ない。
宗教者とは、この「生来的現実感覚」が、「後天的・人為的観念操作」により
変容・破壊された状態をいう。
宗教者は、「後天的・人為的観念」を一切脱却し、生まれたばかりの赤ん坊から、
その現実感覚(生命維持の基盤)を学ぶべきである。つまり、生命(生存本能)と
いう「動物としての人間の根源」に立ち帰ることである。
宗教者に最も欠けているものは、「人間にとって物が実在するとはどういうことか」
という「存在論」である。いかなる人間も、実在に100%依存しない限り、
一瞬も生存できないのだから。例えば、この地面という目に見える実在がなけ
れば、忽ち奈落の底だ。
「人は、パンが無ければ生きられない」のである。