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■ 煩悩即菩提(ぼんのう そく ぼだい)は、大乗仏教の概念の一つ。■
原始仏教においては、煩悩を滅することに主題がおかれ、それにより悟りが得られるとされていた。
しかし、時代を経て大乗仏教の概念が発展すると、すべての衆生は何かしら欲求を持って生活せざるを得ず、
したがって煩悩を完全に滅することは不可能と考えられるようになった。また煩悩があるからこそ悟りを求めよう
とする心、つまり菩提心も生まれると考えられるようになった。
したがって、煩悩と菩提は分けようとしても分けられず、相(あい)即(そく)して存在する。これを而二不二(ににふに)
といい、二つであってしかも二つではないとする。これは維摩経に示される不二法門の一つでもある。
この色(しき、物質的)の世界は空であるが、それ自体がすべて真如の表れである。したがって悟りを妨げる煩悩も
真如の一面から現れたものである。したがって煩悩を離れて菩提は得られない。また逆に菩提なくして煩悩から離れる
ことはない。これが煩悩即菩提であるとする。 (ウィキ出典)