10/07/06 22:03:14 dZP+Fbox
>>950
古本屋で買ったスマさんの スッタニパータ蛇の章
138p
仏陀は日常生活で必要な概念に対して、世間的言説(loka vohara)
、施設( sammuti )という概念を使っています。日常の生き方に
役に立つので、みんなで事実として合意している概念です。
「真理は別」という意味です。これに対し、真理については サッチャ
( sacca )という単語を使います。アビダルマでは、勝義(paramattha)
と言います。
世の中の概念は、実用的であるだけなのでノミナルです。変わらない中身
はありません。では、真理には中身があるのかというと、そう簡単には答え
られません。「悟りに達する人は、真理も捨てるのだ」と説かれているのです。
仏説では筏に譬えているのです。ノミナルということです。
「無常」とは真理です。しかし、無常という語は施設です。
では無常という実体があるのかというと、そうではないのです。
現象は無常である、ということです。
独立して無常という何かが存在しているわけではないのです。