10/01/18 14:34:03 2jIKZn3g
なぜ、陰陽師の祖とも言われる、医者でもない吉備真備が、防疫に関する専門知識を持っていたのでしょうか。
じつは、当時の大陸の大規模な戦争では、
敵兵に倒される数よりも、流行病に罹って死亡する兵士のほうが、多くなることすらあったのです。
そこで用兵家は、さまざまな防疫技術を習得しておく必要がありました。
中国大陸には、三国志の時代から、術を用いてたった一人で大群を滅ぼす、怪老人の伝説が残っています。
ウイルステロのスペシャリストならば、これは不可能ではありません。
じつは、藤原4兄弟は、新羅遠征計画を頓挫させる指令を受けた、
ウイルステロの技術を持った遁甲の使い手に暗殺された、という伝承もあるのです。
天武天皇の遁甲は、陰陽の呪文を唱えて人の目をくらまし姿を消す忍術と説明されています。
伊賀に勢力を持っていた、元祖伊賀忍者軍団の創設者です。
天智天皇を神隠しにして暗殺することぐらい、朝飯前だったのでしょう。
遁甲は、歴史上初めて天皇を名乗った天武天皇が、皇位を手に入れるために駆使した、
当時最先端をいく軍事技術の体系でした。やがて、陰陽師の術へと発展していく道を辿ります。
陰陽師は、オカルト系の漫画・アニメ・映画のネタにされてしまっているので、
本来は正式な官職であることや、オカルトではない技術を伝承していることが、見え辛くなっています。
遁甲の占いは、軍隊を動かすうえで、非常に重要な意味を持っていました。
人間が決定すれば、必ず判断を推理されて、運が悪ければ敵に待ち伏せされて危険な状態を招きます。
おみくじ方式で、進軍の日時やルートを決めていけば、
敵はまったく手筋が読めず、変幻自在な用兵が可能になるのです。
神社のおみくじが迷信でないことは、戦国時代の軍師について研究した人々が、口々に指摘しています。
遁甲が、ルーツや効果が怪しい迷信の体系だったなら、
天武天皇は、とても壬申の乱に勝利などできず、皇位にも就けなかったでしょう。