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西坂の丘は二十六聖人の殉教地で、西坂一帯で550名あまりのキリシタンが
殉教したと言われている。
原爆の破壊から立ち上がった長崎が殉教地を公園に変え、1956年そこを史跡として指定した。
西坂の殉教地に記念碑を建てるという計画は、1949年フランシスコ・ザビエル
渡来400年祭の時に高まり、聖地保存会とイエズス会によって進められた。
1962年二十六聖人列聖100周年歳にあたって、記念碑と資料館が建てられた。
二十六聖人記念碑の製作は著名な彫刻家船越保武氏。
二十六聖人記念館は、キリシタンの歴史と長崎の文化を紹介する目的で作られた。
設計は早稲田大学の今井兼次氏で、内外からの寄付、ことに殉教者の故郷であった
スペインとメキシコから寄せられた。
記念館を建設するための資金と資料召集に任命され、日本と諸外国でキリスト教史を
研究しながら資料を集め、記念館が完成して初代館長となり、2004年に至るまで
館長を務めたのが、キリシタン研究家として著名な故結城了悟師（イエズス会）。